セキセイインコ「馬場ピッコ2号」 永眠しました。

2014年5月19日(月)

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午後4時15分ころ
ピッコ2号ちゃんが逝ってしまいました。
7年と49日生きました。
(本当の誕生日は不明なのであと1ヶ月くらいは長いと思います)
セキセイインコとしてはやや短命だったかもしれません。

1月5日にピッコ1号ちゃんが亡くなり・・・・
ほとんど同じ年令で永眠しました。
家人、飼い主ともとても悲しい気持ちでいっぱいです。
子供のいない私たち夫婦にとって
セキセイインコというこんなに小さな鳥ながらも
自分たちの子供のような思いで接してきました。
年寄り3人の中にいて、笑いと楽しみを与えてくれる
大切な大切な家族でした。

思い起こせば
2007年の3月21日
休日の朝刊の折込チラシにセキセイインコのヒナの写真がのっていました。
初めはなにげなくそれを眺めていたのですが
無性にセキセイインコを飼いたい気持ちがこみ上げてきました。
家人にはなにも告げずに 突然、車を走らせてチラシのお店へ出かけ
黄色と水色の二人の子を連れて帰ってきました。

まだ羽が生え揃わないまるで裸ん坊のようなセキセイインコのヒナが我が家にやって来ました。
女房も母親も目を白黒させていました。
我が家では私が子供の頃からずっとセキセイインコを飼っていましたが、
ヒナから私が面倒を見るのは初めてです。
我が家のセキセイインコの名前はすべて「ピッコ」です。
2羽いるのでどうしよう・・・・
「ピッコ1号」と「ピッコ2号」に無理やり決定。
あれや、これやとホームセンターへ通ってはインコ用品をどんどんと揃え
さすがの家人も呆れていたようです。

以来、私が勝手に連れてきた責任もあってか、私が主な面倒をみることになりました。
毎日の挿餌の時間は餌作りからです。
少し時間はかかりますが、「ビィー、ビィー」早く食わせろと大きな声を張り上げて
モリモリと食べてくれる様は、見ていて嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
日増しに大きくなって行く子たちに本当に感心したものです。
連れてきて一週間くらいで、あっという間に飛び立つようにもなりました。
まだ、オスなのかメスなのかはわかりません。
セキセイインコはロウ膜(鼻のところ)の色でオスかメスかを判断します。
ヒナの時はみんな白っぽいのでよくわかりません。

毎日の放鳥タイムは朝と夜です。
朝は私たちの寝室で。
夜は台所で。
私が休日の土日は夕方4時位から2時間位もたっぷりと放鳥しました。
ヒナから育てたのでもちろん手乗りです。
手を上げて呼ぶと、手に飛んできたりもしてれくれます。

3歳位までは、遊びたい盛りで
家中のあちこちに登っては、木という木をかじりまくって大変大変・・・・・・
なので家のなかに手製のブランコをたくさんぶら下げてみました。
人が来ると、ここの家はなに????
と訝しげな顔をされました・・・・・

少しづつ年齢を重ねていくと
子供の時のように、放鳥しても飛び回って遊ぶことも少なくなりました。
警戒心も強くなっていきます。
でも「ピッコ、ピッコ」と呼びかけると
口元へ近づいてきては、「ピッコ」・・・「1号ちゃん」という音真似だけはできるようになりました。
ふたりとも雌なので、おしゃべりは上手にはなりません。
呼びかけると、「ピョン、ピョン」と鳴き返してくれます。
セキセイインコは人が思っている以上にかしこいものだなと思ったりもしました。

6年の歳月が過ぎましが
ちょっとだけ風邪を引くくらいで、大きな病気をすることもなく
とても健康に暮らせることができました。

今から思うと雌なのに6歳を過ぎても
発情行動がまったくなかったのです。
私なりに考えるに、いつもメス同士で一緒だったので
発情しなかったのでしょうか?

もう少しで7歳になる昨年2013年の暮れあたりから
二人揃って発情行動をするようになり

1号は昨年の12月に生まれて初めて卵を2つ産み。
卵管脱という状態になってしまいました。
お尻を5回も縫ったり、抜糸したりと一ヶ月近くも
治療を続けましたが
徐々に体力がなくなり
今年新年早々の1月5日にとうとう逝ってしまいました。

1号も2号も
ヒナの時からず~っと一緒のケージで喧嘩をしながらも
仲良く暮らしてきたので
2号も1号がいなくなったのが寂しかったのでしょう。
突然1号がいなくなってからというもの
あたりをキョロキョロと見回す姿が
1号を見当たらないので必死に探しているのかなぁ~。などと思ったものでした。

2号も1号と同じころから発情行動をするようになり
昨年暮れには、1号を自分の縄張り(ケージ全部が巣)に入ってくるな!
ということなのだと思いますが
追いかけまわして、大喧嘩になったりしました。
私が手を入れて引き離そうとしますが
喧嘩をやめないで、私の指に思いっきり噛み付き
指から血が出ました。
セキセイインコでも本気で噛むとものすごい力です。
以来、これでは大怪我をするかもしれないで
とうとう二人は別居生活に。

お互いに気になってかお互いが見える近くの居場所へいましたが
落ち着ける環境が整って
産卵スイッチが入ってしまったようです。
1号は別居後にすぐに産卵。
2号はお尻(お腹が)だんだんと大きくなってきましたが
産卵にいたるところまではいかず
動物病院で診てもらうと、卵をつくるための脂肪分が
お尻に蓄積されている状態とのことでした。
黄色腫というものだそうです。
1号も卵を生む前に黄色腫になりました。

高脂血症のお薬をもらって飲んでいましたが、お尻は小さくならず・・・
それに、なぜか右目の周りがハゲ坊主・・・
これは、特に化膿しているわけではないので
感染症などの病気ではないそうでした。
ちょっと可愛そうだけど、特に問題はないそうです。

お尻が全然小さくならないので
その後また動物病院で診てもらいましたが
ヘルニアを発症している可能性があるとのことでした。
ヘルニアと言っても椎間板ヘルニアなどではなく
もともと正しい位置にある状態の臓器が外へ飛び出して締まっている状態のことをヘルニアというのだそうです。
卵を形成するために腹筋がだんだんと薄くなりそこへ脂肪分を蓄えて卵ができるのだそうですが
2号は薄くなった腹筋の腹壁から腸などが外部へ出てしまっているらしいです。
飛び出しているといっても、目で見える外側へでているわけではありません。
これは手術しないと治らないそうですが、小鳥なので手術は負担が大きすぎ
そのまま死んでしまう可能性のほうが大きいです。
ヘルニアはこのまま温存しましょうということになりました。

ちょっぴり不格好になってしまった2号ちゃんですが
可愛いカワイイ我が家の家族にはまったく変わりはありません。

今年のゴールデンウイークのころは元気そのものでした。

ゴールデンウイークが明け
体が弱って食べ物が喉を通らなくなった義父が突然に亡くなり・・・・・・
お葬式となりました。
悲しいことは続くものです。

2~3日家を空けたのですが
どうも、丸く膨らんで、具合が悪そうです・・・・・
餌はそこそこ食べているので、ヒーターでの保温だけは25℃以上キープを試みますが
それでも、膨らみはおさまりません。

まん丸に膨らんでいる状態はだいぶ具合が悪い証拠です。

そして・・・・
5月15日の朝。
突然、クチバシが開かなくなってしまいました。
昨日の夜は普通に餌もおやつもたべていたのに。

 

朝、会社へ顔を出してから
すぐに動物病院へ連れて行きました。

そ嚢炎になったもの細菌が口の方まで上がってきてしまって
炎症をおこして口が痛くて開けられないのではないかと・・・・・

そ嚢炎になっているような感じはまったくなかったのですけども・・・・
抗生物質のお薬をもらってきました。

食欲はあるので、餌鉢のところへ降りてくるのですが
お口が開かないので、食べたくても食べられず。
栄養不足になるのがとても心配です。
お口が開くようになるまで
ペレット、小松菜、ネクトンSなどを入れた即席栄養ドリンクをつくって
スポイトで投与します。

 

翌日には少しだけクチバシが開くようになりました。
アワ玉を買ってきたので、クチバシでなんとかこそげとるように食べていましたが
なにせ、アワ玉はヒナの餌なので成鳥には栄養が足りません。
色々と混ぜた栄養ドリンクやらイチゴやリンゴをすりおろしたジュースやらを
スポイトで1~2時間おきに飲ませて上げました。

 

でも、はやり普段の餌ほどの栄養にはなりません。
この子は太っては見えないのですが体重が50グラムをある子でした。
体重測定をしてみると40グラムはあります。
40グラムはセキセイインコの標準体重でも少し重いほうです。
1号は最後は30グラムを切ってしまったことを考えると
まだ体力がありそう????

土曜の夕方から、あれもコレもと与えてみますが
なかなか元気になってくれません。

 

18日の日曜日の夜です。
ケージの掃除をしていたら・・・・・
猛然と普段の餌をバクバクと食べ始めました。
粟の穂も食べています。
外に出して、おやつも手の上でたべています。

女房と二人、嬉しくて嬉しく笑顔でいっぱいになりました。
これで、きっと元気になる。
この調子で食べられれば
明日からはどんどんと体力が回復する!・・・・・・

おかしい?????

どうしていきなり普段の餌をあんなにたくさん???
私は寝る前に、そっとケージのカバーをあけて餌を確認してみました。
「食べていない・・・・・・」
食べたのなら大量の餌の殻が落ちているはずなのに
殻がまったくない。
「食べた真似をした」だけだったかぁ・・・・・
小鳥は弱っているところを他人に見せない習性がある。
これは野生の本能だそうです。

翌朝 19日。
私は寝起きのときであっただろうか?
夢を見ました。
「2号が死んだ・・・・」
という電話がかかってきた夢。

起きて2号を見に行くと
生きていた。
早速、栄養ドリンクを与えるが
よろけている
完全に足にきている・・・・
まったく足に力が入らないようです。
ハシゴを登って低い止まり木にも行けない。

「これまでか・・・・・・」

栄養ドリンクの投与は婆さんに頼んで仕事へ出かけた。

ビクビクしていた・・・・・
電話がかかってくるのではないかと。

そして、
夕方ケータイのベルが鳴った。
嗚咽して言葉にならない婆さんの声・・・・・
力が入らない・・・・・

仕事を終わらせて帰宅したら
すぐに2号のもとへ。
目をつむったまま動かなくなった2号。
「よく頑張ったね」「ありがとう」
ジュースでベトベトになった口の周りと
お尻をきれいに拭いてあげました。

テイッシュペーパーでくるんで
鳥かごの下にたくさんの餌といっしょに寝かせた。

夕食をとっていると
女房も帰ってきた。
「2号・・・2号・・・おりがとう・・・」と
言葉にならない声を泣きじゃくりながらかけている姿をみて
私も涙がこみ上げてきた。

こんなに早くに逝ってしまうななんて考えてもいませんでした。
2号は体力のある子だとずっと思っていたのですが・・・・
1号の分までずっと長生きしてくれると信じていました・・・・

1号ちゃんが呼び寄せたのかな?。
1号は2号のことが大好きでいっつも2号のあとを追っかけていたし。
2号の真似ばっかりしていたしね~。
2号ちゃんがすぐに見つけてくれるよ。
これで、また二人で一緒に楽しく遊べるね。


想い出の写真を少しですが紹介します。

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2007年3月21日
我が家の家族に迎えました。

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順調に大きくなりましたが
家に来てから一ヶ月くらいしたときに
少し具合が悪くなって膨らんでいます。
そんなときは1号ちゃんが羽繕いをしてあげていました。

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アクロバティックな2号

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かなり運動神経のいいタフな子でした。

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突然始めた「でんぐり返り」

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とにかく木という木をかじって大変。

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興味津々・・・・・

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家族はみんなインコクラスタなので
お盆やお正月になると何羽ものインコたちが集合してインコ館となる。

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ついこの前、3月21日
7歳の誕生日を迎えたばかり。

ずっと一緒だった、1号ちゃんがいなくなって
ひとりきりの誕生日。

1号のぶんまで長生きしてね。

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1号ちゃんもどきのフィギュアを作った・・・・・
色がついていないので反応なし。

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春の日向ぼっこポカポカだぁ~。

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ブランコブラブラが大好きな2号

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5月18日 夜。
最後の写真。


 

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2014年5月19日 夜。

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ベタベタのお顔とお尻をきれいに拭いてあげました。

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5月20日 夕方

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女の子なのでお花をいっぱい。

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我が家のベランダ階段下に埋葬します。
穴を掘っていると、1月に埋葬した1号ちゃんの羽が。

骨みたいな小さな白っぽいものもあった。
みんな土に還るのですね。

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お別れです・・・・・・

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家族みんなに見送られて。

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ここにはたくさんのペットたちが眠っています。

ピッコ1号ちゃん
7年49日間
たくさんの想い出をありがとう。

 

また、大好きな1号ちゃんとたくさん遊んでね。

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