夏の北アルプス遠征「剱岳」早月尾根日帰り登山~1~
2014年8月3日(日)
恒例となりました
夏の北アルプス遠征登山は、
昨年に続いて今年も、岩の殿堂 名峰「剱岳」です。
いつものように、車中泊の日帰り登山ですけどね・・・・
例年は海の日の連休あたりなのですが
剱岳 早月尾根の雪解けが遅かったのと
天気も悪く、のびのびとなって8月に入ってからになってしまいました。
標高差2200メートルを越える長大な早月尾根。
あんなにキツイコースを真夏に行けるのだろうか??
ピーカンになったら、ヘタバッてしまうこと間違いなしだわな。
天気予報は台風12号の影響かコロコロと変わってよくわかりませんが
3日の日曜日を逃すとお盆やらお祭やらで9月にならないと行けそうにないので
決行することといたしました。
タケちゃんは行く気満々だし・・・・
土曜日の朝・・・・
ピッコ1号ちゃんが突然になくなってしまったので
家人からこんな時だからやめてくれないか
と頼まれましたが・・・・
ここはこらえてもらって、我儘を通させてもらいました。
自宅を2時過ぎに出発して上越で夕食を食べたり
買い出しをしたりして、6時前にようやく馬場島手前の伊折橋までやってきました。
今回は滑川インターから正しい道を間違わないで来れました。
雨が降ってきましたが、剱岳は山頂まで見えています。
途中で雨が上がり剱岳方向へ虹がかかっているのが見えたら
涙が溢れてきました・・・・・・
相も変わらず威光を放つ頂きだなぁ~。
6時過ぎには馬場島へつきました。
馬場島荘の入り口に登山計画書入れがありますので
きちんと提出。
車中一人寝のセッティングを完璧にして
さっそく泡泡プシュー、プシュー!!!!
明日はタケちゃんも一緒に登ります。
少し遅れてやってきました。
私はけっこう飲んだので・・・・すでに千鳥足かも????
では、おやすみなさい・・・・・
そこそこ寝たかな???
耳元で「プゥ~~ン、プゥ~~ン」ってうるさい蚊の音で
1時半前に目が醒めまてしまいました。
おでこから、手から足から
いったい何箇所刺されたんだってくらいな状況です・・・・
こんなに刺されたのによく寝ていたな~。
蚊取り線香とか持ってくればよかったです。
馬場島は標高が760メートルしかありませんので
まったく涼しくはありません蚊もアブも大量にいます。
車の外へ出て空を眺めていると、こんな時間から登り始めていく人たちがたくさんいます。
みんな早いなぁ~。
今日は午後から雷雨が来るかもしれないので
早く降りてきたいのだろうな。
眺望が期待できるのは、精々午前10時までだろう。
出発していく単独の青年と少しお話をしました。
みなさん気合が入っています!!!
今現在は満点の星空です。
私も足にテーピングしたり、サンドイッチを頬張ったりして
準備です。
3時に登り始めるからねっ!!!
と昨日言っておいたのに・・・・・
私が準備万端で、タケちゃんの車をノックすると・・・
オイオイ!
まだ寝ているではないか!!!!
早く早く!!!!
3時12分
「試練と憧れ」の碑にて
3時15分 剱岳 早月尾根日帰り登山スタートです!!
登山口は石碑の右からです。
昨年に初めて日帰り登山をしたので大体のコース概要はわかりました。
昨年はとんでもなく疲労困憊して、やっとこ下山するようなことになりましたので
今年はヘロヘロにならないように、ペース配分を考えて歩きたいと思います。
7月に魚沼のハードなお山へトレーニングを兼ねて登っているので
少しは足も慣れたかと思うので、山頂まで6時間くらいを目標に登りたいと思います。
もちろんまだ暗いのでヘッデンを点けて歩きます。
道がまたきれいに整備されて木を立てたような階段状になっています。
3時43分
ベンチのある1000メートル地点。
松尾台からはしばらく平坦な道が続きます。
4時16分
標高1200メートル。
200メートルの登高を30分くらいのペースで登ります。
4時41分
標高1400メートル。
杉の巨木が見事です。
4時58分
明るくなってきたので馬場島も見えます。
4時59分
標高1600メートル。
1400メートルから1600メートルの標識はたぶん間違っていると思われます。
GPSはないのでわかりませんけどね。
朝なので涼しいといえば涼しいのですが・・・・
湿気が高いようで、ムシムシして思うように足が出ません。
少し寝不足だし、体調もそれほどよくないようです。
今日はあまりペースをあげないで、ゆっくりエコモードで歩くことにしました。
左に山並みが見えてきました。
5時24分
標高1800メートル。
1000メートルちょっと登りました。
昨年と同じくらいのペースですね。
ゆっくり歩いていても、歩き続ければそのうちに山頂につくので
ゆったりゆったり。
2800メートルからのキツイ岩登りの体力を温存しましょう。
いつの間にかまたバスケットがとれている・・・・・
モンベルさんどうにかして!
安物なのでこんなものなのかな?
今日は予備をひとつもって来ましたが
また、とれると困るので下山時に装着します。
新しいの買わないといけないかな?
能登半島に富山湾も見えます。
海の方は晴れていますね。
剱御前?
浄土岳?
奥大日岳
剱岳の山頂部分が見えてきました。
黒々と威圧的に突き上げる小窓尾根
剱岳へ登っているのだな~という実感が湧いてきます。
台形のところはマッチ箱っていうらしいです。
カラマツソウ
6時3分
標高2000メートル。
早月小屋まであと1キロです。
3時間ではつきませんね。
まあいいや・・・・・
ツマトリソウ
キヌガサソウが見えなかったけど???
もう終わったのでしょうか?
早月小屋へのルートは崩落したそうで
右側へ新しく道ができていました。
かなり歩きづらいです。
この下が以前のルートですね。
6時37分
早月小屋手前の広場へ。
山頂が見えます。
猫又山、毛勝山
大迫力です。
富山湾~能登半島
立山方面。
天気はイマイチ。
雲が広がっています。
広場から少し下って早月小屋です。
おにぎりタイム 20分休憩。
20分過ぎてもタケちゃん来なかったら先に行くと伝えてあります。
ふたりともマイペースを保って行きます。
今朝は蒸し暑くてすでにけっこう水を飲んでいます
午後からは大変暑くなりそうなので
ご主人に水はまだたくさん売っていますか?
と、尋ねました。
「いっぱいあるよっ!!!」
天然水2リットルで900円です。
帰りに買いましょう。
小屋泊の人?
日帰りの人と数名出発していきます。
晴れないかなぁ~~~。
でも、今日はピーカンになると暑くてバテて動けなくなるかもなぁ~。
ここからは標高が高くても直射日光がもろに当たるので夏場は厳しい。
ガスガスにならなければまあいいですかね?
7時1分
では、剱岳山頂へ向けていざっ!!!
あと2.9キロです。
これからが本番です!!
ちょっと、登ると
「オ~~~イッ」と・・・
タケちゃんも無事に早月小屋へ到着しました。
今日は体調は大丈夫みたいですね。
「んじゃ~、山頂で待ってるよ~っ!」
まったくの別行動ですが、マイペース、マイペースが大切です。
早月川がかなり下になりましたね。
立山方面も曇り空です。
背の高い木々はなくなり
徐々に勾配がキツくなってきました。
何でしたっけ????
★トウヤクリンドウ
7時31分
標高2400メートル。
ミヤマダイモンジソウ
??????
★ベニハナイチゴ?
だんだんと近づいてきました。
岩尾根を越えていく・・・・
まだ山頂が見えているのでよかったです。
東方面は青空なのですが・・・
白山も頭が見えてきました。
迫力に圧倒されますね~。
気分も高揚しますが、慌てないあわてない・・・・・・
まだまだ先はキツくなる。
六根清浄、六根清浄。
後立山連峰
キヌガサソウ
?????
★オオヒョウタンボク
ここも登山道が崩落したそうで
新しいルートができています。
おいっ!!!
あれ、越えるの・・・・・・
見た目ほど大したことはありませんでした。
なんだかけっこう歩くにくいルートです。
8時9分
標高2600メートル。
あと400メートルです。
普通のお山ならあと1時間というところですが・・・・
そうカンタンには登らせてくれないのが剱岳の岩場登りです。
雪渓があります。
昨年はここでビールを冷やしたっけな。
雪の上を鳥が歩いています・・・・・
雷鳥くんかなぁ~?
イワヒバリでした。
逃げちゃったので写真は撮れませんでした。
あと1.6キロですが・・・・・
イワイチョウ
やっぱり、雪の上はヒンヤリ気持ちがいいなぁ~。
今日は曇っているけどあまり涼しくもなく、ほぼ無風。
★トモエシオガマ?
チングルマ
シナノキンバイ??
ミヤマダイコンソウ???
牛歩のごとく・・・・
ゆっくり、ゆっくりと
とにかく体力を温存してエコモードで。
★タカネマツムシソウ
開花前
?????
★イワギキョウ?
チシマギキョウ??
トウヤクリンドウ
クルマユリ?
雲が下がってきましたか!
ここも昨年の記憶がありますね。
最初の鎖があります。
あそこまで登れば、いよいよ核心部。
昨年はこのあたりで雷鳥くんにであったのですが
今日も期待していましたが見当たりませんね???
曇っているからどこかにいてもいいのですが・・・・・・
9時7分
標高2800メートル
2600メートルから1時間もかかっていますが・・・・
そうとうにスローペースです。
9時過ぎには山頂に立っている予定でしたが
まったく無理でした。
ここで一服していたオジサンと下山してきた山ガールさんと立ち話しながら休憩。
オジサンもはあまりにも疲れたので100メートル歩いては休んでと・・・・
やはり、この急登コースは疲れますよね~。
オジサンに聞きましたが
日本海 海抜0メートル地点からずっと歩き登ってきたという
強者がいたそうです・・・・・(*_*;
9時を過ぎたら
頂にはとうとうガスがでてきてしまいました・・・・・
さて、ここから剱岳 早月尾根の核心部に突入します!
安全第一 ヘルメット装着 準備よしっ!
いざっ!!!!
あまりにもスローペースで歩いてきたので
今日はヘロヘロにはなっていません。
体力的にはまだ余裕がある状態で岩場を登れるでしょうか?
つづく・・・・・