冬の魚沼里山アルプス周回へ

2017年2月11日(建国記念の日)

祝日でお休みです
第二土曜日は会社も休みになったので
なんか損した気分ですな

当初、小千谷のH川氏が企画した冬の阿寺山へ三国川ダムから登る予定を立てました
しかし強い冬型気圧配置の真っ最中です
危険と判断して、魚沼の里山大力山へみんなで登ろうということになりました

「魚沼の民」氏小千谷のH川氏、浦佐のO石氏、
そして今回はH氏のお知り合いS氏が川崎から参加されました
珍しく大人数、総勢5名での大力山です

 

 

 

 

 

8時に駐車スペースへ集合

みなさんスノーシューを装着して
8時16分出発です

大雪の予報にもちろん誰もいません
ノントレースです

秋葉様で登山の無事を祈願

O石氏はスノボを担いでいます
鳴倉山から滑りたいそうです(*^^*)
えっ!!!
もしかしてやっぱり周回するんだ(・_・;)

川崎からはるばるお越しの
S氏は雪山は初体験、スノーシューも初だそうです!

当たり前ですが
横殴りの雪模様です
今回の冬型気圧配置で週末からあらたに50センチ位は積もったでしょうか?
ちまちまと降っては止んでいたので
深いラッセルという感じでもありません

小出アメダスでは積雪130センチ位だったと思います

※よく12日の小出アメダスは朝方に積雪146センチになりました
これが今年の最深積雪になるでしょうかね?
平年の三分の二くらいでしょうか
この冬は積雪2メートルには届きそうにもありません
[tegaki]届かなくて結構っ!![/tegaki]

雪が降りしきるなかを快調に進む

大勢だとリラックス気分
黙々と一人ラッセルはつらいですからね

7合目まできました
左の尾根コースはそろそろ危なくなってきたので

馬力のあるH川氏が先頭ラッセルで
登山道ではない右の尾根へ上がります
こちらが降雪期の一般ルートになります

今日は小さな低気圧が通過するとのことです
風がかなり強くなってきました

と・・・・
なぜか青空が広がったり・・・・

上空は猛烈な風のようで
雲が飛んでいってしまいます

 

なんだかいい天気になってきそうか???

そんなはずはない(;´Д`)

9時27分

小休止を入れたりして
わりと時間をかけて
大力山
東屋へ到着です

南魚沼のほうは晴れている???

北からは雪雲がやってきそう

山ノートに書き込みをする
「魚沼の民」氏

昨夜は吹雪だったようで
東屋はだいぶ雪が吹き込んでいた
ベンチが埋もれていて座れません

しばし、休憩タイムです

今日はホームセンターで先日買った690円のゴム手袋にしてみましたが
ちょっと指先が冷たくなりますね
こりゃ~失敗だった
あっ!!
防寒対策のため他にも手袋は持ってきていますよ

ハナコ山は見えません

しかしわずかに青空が見えます

さてと、先へ進みましょう

H川氏とO石氏、S氏と私は
荒れる天気予報を承知の上で黒禿の頭を目指すこととします
あわよくば鳴倉山までの周回を

「魚沼の民」氏は通常の大力山周回コースから下山します

[tegaki]行けるかね~(・_・;)[/tegaki]

この頃はまだ平和でした・・・・・・

小出もなんだか晴れてきた???

やはり上空の強風で天気がめまぐるしく変化するが
晴れることはないだろう

いきなりの猛吹雪になったかと思ったら・・・・

青空になったり・・・・

急坂をラッセルでよじ登る

一気に積もった新雪ではないので
腰までラッセルなどではない
そこそこ登れる

徐々に八海山が姿を現してきた

天気予報大外れで
このまま晴れてくれないかな~???

今回の冬型は里雪型で
西日本で猛威を奮って記録的な大雪に見舞われているそうだ
こんなときは豪雪地の魚沼では大した大雪にはならないことが多い

670ピークを目指す

見えそうで、見えない
八海山

先月の1月22日に黒禿の頭へ登った

そのときよりもだいぶ積雪量が増えて
雪庇も少し大きくなっている

これでも平年よりはだいぶ小さい

見晴らし台から南魚沼を望む

正面突破\(^o^)/

★H川氏 撮影

風が強い(・_・;)

写真ではよくわからないが猛烈な地吹雪だ
10メートル近い強風だろう

風を避けて小休止
動いていないと手が冷たくなってくる

670ピークから先は
黒禿の頭への危険地帯
雪のナイフリッジが始まる

吹雪で視界が悪くなってきたので
雪庇の踏み抜き要注意

前回よりもナイフリッジはあきらかに尖ってます(・_・;)

積雪量が少ないので
雪庇はまだ発達していません

 

 

一本橋だなこりゃ(;´∀`)

まだまだ続く・・・・

 

風が強い、雪も降っている・・・・
条件が悪すぎる
ここらで撤退を意識し始める

進むか・・・・
引き返すか・・・・
ときには撤退も勇気ある判断だ

いや~・・・・
まだまだ行けるでしょう(・_・;)

ナイフリッジのトップに乗っかって
慎重に歩を進めます

★H川氏 撮影

あらっ・・・・
お一方、ハマってます(;´Д`)
プチクレバスがあるので、ストックを刺してから足を置く

★H川氏 撮影

ナイフリッジ無事通過か!!!(^o^)

★H川氏 撮影

 

忘れていましたが・・・・・
地吹雪のベールの先には・・・・

 

ドヒャ~(・_・;)
最大の難所が最後に待ち受けていたのでした・・・・・(;´Д`)

ここが最高に尖ってます

小山のようですが・・・・
かなりのとんがり具合だな

距離にしてわずか15メートルほどですが
このトンガリが続きます

ここはそのままトンガリ上に乗っかるしか前へ進む方法はない
巻道はない!!

★H川氏 撮影

 

普通、これくらいになるとビレーするんだろうが
ロープなんて持ってきてないし、
カラビナもハーネスもないし、やり方もよくわからないしな~

 

私一人だったら、間違いなくここで撤退していただろう

ナイフリッジ箇所を無事に通過しました(^o^)

あとは黒禿の頭への坂を登るだけ

下界からお昼のチャイムが聞こえてきた
かなり手こずったな~

左が黒禿の頭

今日は気温が低い
風が強いので体感温度は氷点下5℃くらいかな
歩いていれば寒くはないが

最後の登り
キツイ登りはH氏がほとんどラッセルをしてくれている

さすがにパワフルだ

黒禿の頭の標柱が見えた

笠倉山

12時19分
黒禿の頭 標柱771メートルへ到着です(^o^)

雪は小降りになったが
相変わらず強風

背の高い標柱はまだ雪に埋もれていない

しばし、休憩タイム

771メートルとは思えないくらいの
厳しい魚沼の里山

魚沼の冬は過酷なので
北アルプスなどと比べて、魚沼の山はプラス1000メートル標高が高い
気象条件と考えなければいけないそうだ

では次の
駒の頭へ向けて急下降

駒の頭

トヤの頭

一番奥に鳴倉山

急な下り

O石氏から差し入れの
特製手造りスモークチーズをおつまみに

O石氏が担いできてくれた
地元越後ワインで
[tegaki]かんぱぁ~~いっ!!!\(^o^)/[/tegaki]

 

このあたりまでは・・・
まだ余裕だったのだが・・・・・

今日は天気が急変する
強烈な吹雪に見舞われる

このあと・・・・
吹雪で駒の頭への急下降箇所を間違えて
東方向へ降りてしまった(・_・;)

スマホのGPSで確認しようとするが・・・・
寒いからか、GPSは動いているのだが
地形図が表示されない(;´Д`)

コンパスを取り出して方向を確認すると
北へ進まなければならないはずが、針は左を指している

早くに気がついてよかった
これ、気がつくか、気が付かないかで大問題になる
あと慌てないこと。
タバコでも吸って冷静な状況判断をしなければならない

セオリー通り間違えたら登り返す・・・・
ピンクのマーキング地点まで登り返し
まだマーキングが埋まっていなかったのでよかった
ここでやや左(北)へくだらなければいけないのであったが
やや右方向へ下ってしまったようだ

何回も歩いている里山周回コースなので
目指す山が見えていれば迷うことはないが
視界がなくなると途端に方向がわからなくなる
積雪期はGPSやコンパスは必須だ

スマホのGPSもあまり寒いと動かなくなるので要注意

ということで
30分ちかいタイムロスで
駒の頭下の杉林へたどり着いた

吹雪はまだまだ激しい

2時18分
駒の頭 標高680メートル通過

少し視界が良くなってきたので
次のトヤの頭は見えている

寒そうである(-_-;)

なんだよ!!
いきなりまたこの天気

大力山がよく見える

が・・・・・
また北には雪雲が近づいている

トヤの頭への登り

吹雪だったので
雪面はややクラスト気味
さくさくと登れる

いや、疲れがたまってきたので
休み休みだ

地吹雪が来た

駒の頭、桑原山分岐

ここは北側に雪庇が張り出している恐れがあるので
前へ出ないよう注意だ
しかし、吹雪で雪面がどこやらさっぱりわからない

2時54分
トヤの頭 標高671メートル

ホワイトアウトで先が見えない
立っている場所もよくわからない

もう3時になるのか、この時間にトヤの頭だとちょっとマズイな
鳴倉山まで40~50分はかかる
となると下山は5時くらいになりそうだ

また進む尾根を間違えて西へ下りましたが
おかしいと思って戻ってきました
鳴倉山、北は写真左です

1月29日にトヤの頭へも来ていますが
吹雪だとこれほども違うものです

うっすらと鳴倉山が見えた
コンパスで方向を合せておく

山が見えればなんの問題もないのだがな

鳴倉山へは小さなピークを2つ超えなければいけない
こちらはなんだか吹き溜まりのようで雪が深い
風で飛ばされなかったからだろう

夏道ではない方向からきましたが
下に雪に埋まった鏡ヶ池

鳴倉山への急坂を登れば
魚沼里山アルプス周回も終盤

3時51分
ようやく鳴倉山 標高578メートルへ到着

トヤの頭を振り返る

これくらい視界があれば問題なしだったのだが

歩いてきた稜線

大力山

魚沼市街

相変わらずの強風だ
暗くならないうちに下山しよう

O石氏・・・・・
重いボードを担いできたが・・・・・
天候不良で鳴倉山から滑られない(;´∀`)

鳴倉山一本杉コース最大の急坂

時間が遅くなったので
一本杉へは向かわずに
鉄塔のところから支尾根をくだることとする

集落もはっきり見えている

干溝はもうすぐだ

4時49分
干溝の林道へ出ました
無事に下山できました(^o^)

現在の日没時刻は5時前なので
ギリギリセーフでしたね

なにはともあれ、無事に下山できと良かったです

 

昨年も同じく2月11日にこの周回コースをめぐりました
このときはH川氏、O石氏が先頭ラッセルをしてくれていました
異常少雪のため、いがいといいペースで周回ができましたが
今回は気象条件が悪く、かなりハードな魚沼里山アルプス周回でした
荒れた天候の魚沼里山はこんな状況になるのだなと
あらためて思い知らされる山行でした

魚沼の里山は侮ってはなりません
いい勉強をさせてもらいました

今度は雪が安定して、快晴の日にまためぐりたい
魚沼里山アルプス周回です(*^^*)

 

【魚沼里山アルプス周回コース】

途中からログをつけました
駒の頭手前でいきなり東へ歩いているのが
間違って降った地点ですね

★クリックすると拡大します

 

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冬の魚沼里山アルプス周回へ” に対して6件のコメントがあります。

  1. masaki baba より:

    コバイモさん

    こんにちは
    こんな天気になんとまあ、脳天気な奴らでしょうか(笑

    生きててよかった~と思わず言葉がでましたて
    強い冬型の魚沼里山は凄まじかったです

    魚沼里山アルプス周回は
    やはり、ピーカンの日に限りますね(^o^)

  2. コシノコバイモ より:

    ハラハラドキドキしながら読み終えました。
    1700mの冬山で不安定なお天気と戦ったと同じなんですね。
    あのロングコースをよくもまぁ、と若い衆の勇気、気力体力にまぶしさを感じながらも呆れています。(笑)

  3. masaki baba より:

    アサレンさん

    こんにちは
    アララ(笑
    なんというタイミングでしょう!

    この日は荒れ模様になるのはわかっていましたが
    魚沼の里山を舐めていました・・・・反省です

    一人では危険すぎるの絶対行かないですが
    大勢いたので、ついつい気が大きくなってしまいました
    これくらいの里山でも冬の猛威は凄まじいものでした
    ナビがないと行動することは無理だと思いました(;´Д`)
    スマホは寒いと動かなくなってしまうことがあるので
    要注意ということもわかりました

    まあ、こんな天気予報の日に登ってはいけないということです

  4. アサレン より:

    川崎からこられた方のヤマレコにコメントしてから
    こちらに訪問したら、あれれ?
    なんと、mbabaさん達と一緒だったのですね。

    それにしても凄い日に歩きましたね。あやうく日没でしたし。。(^^)
    でも歩き終えた時の充実感は最高だったでしょうね。

  5. masaki baba より:

    魚沼の民さん

    お早うございます
    いやはや、けっこう疲れました^^;
    城山周回コースもノントレースで雪がけっこう積もっていたのですね
    お疲れ様でした

    大力山までの太陽サンサン天気に騙されました
    当たり前でしょうが、大雪の予報に前線通過なので
    悲惨なことになるのはわかっていましたけど
    ここ最近では最も過酷な山歩きでした
    みんな、無事に下山できてよかったです

    3月のドピーカンの日に
    ぜひ周回しましょう(*^^*)

  6. 魚沼の民 より:

    いやーお疲れさまでしたね。
    あの日は寒すぎたし、
    吹き溜まりの積雪量が半端なく
    城山トンネルコースも大変だったけど
    あのコースで良かった・・・
    (爺さんにはとてもあの日の魚沼アルプス周回は無理)
    もっと条件が良くなったらリベンジしましょう。
    (ラッセルが無い頃に)

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