魚沼の秀峰、残雪の「中ノ岳~兎岳~丹後山」周回登山へ。~1~
2014年6月15日(日)
梅雨まっただ中ですが・・・・・
なんと、日曜日に晴れマークがつきました!\(^o^)/
昨日の午後から林道の偵察へ行った
ロングコースの山行へGOGOです。
駒ヶ岳はGWに登ったので
ハナコさんの「ナ」こと、越後三山の盟主「中ノ岳」へ行かないわけにはいきません。
今回は欲張りに兎岳~丹後山をグルリと周回。
八海山はいいの?・・・・・・・
最近は同じ山ばっかり登っているような気もするが・・・・・
我らが地元にこんなにいい山があるのだからそれでいいのです!
谷川岳~万太郎山コースも考えていたけど
高速代もかかるし、ガソリン代もかかるので却下!
何回かこの周回コースを歩いていますが
今年初のハードコース。
しかも6月に登ったことはありません・・・・・
6月というともう夏山のイメージと思われてしまいますが
豪雪地魚沼のお山でも飛び抜けて、雪の多い山域。
まだ、残雪がたっぷりとあります。
私の暮らす小出から眺めているぶんには
だいぶ雪が少なくなったようには見えますが、
下界から雪が見えるということは、その周辺にはまだ大量に残雪があるということです。
オイっ!!! 大丈夫か?????
3時過ぎに起床。
窓をあけて空を眺めると・・・・
曇り空です。
すでにツバメ君たちはピーチクパーチク。
なぜにそんなに早起きなの?
天気予報をチェックしますが、やはり今日は晴れマーク????
予報を信じて家を4時過ぎに出発。
5時ころに十字峡へ到着。
十字峡登山センターの駐車場には車が2台あります。
落合橋のところの駐車スペースにも数台ありましたので
今日は数名は中ノ岳や丹後山へ登る人がいるようです。
山菜採りの人もいるのかな?
おにぎりをひとつ頬張り。
5時14分
準備を整え出発します。
登山の安全を祈願してお参り。
気合を入れないと簡単には登れない山です。
5時37分
1合目。
中ノ岳はしょっぱなからえらく急登です。
今朝はけっこう涼しいのですが、早くも汗ダク。
雲はなかなかとれないですね?
今日の天気予報はハズレなのか?
1合目~2合目も相変わらずな急登が続きます。
松の木がみえてきたところが2合目の千本松原。
まったく晴れそうにないな~。
1つ目の鎖場
先にもう一つつながっています。
ガレているので、滑ります。
ウラジオヨウラク
眼前に出現した大岩の左から
2つ目の鎖場。
6時5分
2合目。
まずまずのペースですかね?
4時間で中ノ岳山頂へつくくらいのペース配分で登らないと丹後山周回はちょっと厳しいです。
遥か彼方に日向山の雨量観測所が見えています。
もう終わりのようですが・・・・・
このちっちゃなお花は???
ムラサキヤシオ
アカモノ
いっぱい咲いています。
6時28分
3合目。
いやはやキツイですね~。
3合から4合は比較的傾斜が緩くなります。
しかし・・・・
まだまだ遠い。
ガクウラジロヨウラク?
ギンリョウソウ
このへんからブナの大木。
左から「ドサッ」という音がした。
クマかな????
熊鈴ジャラジャラ!!!
登山を初めてまだ浅いが、クマさんには出会ったことはない。
足跡は見つけるが・・・・・・
いや???
もう遭っているけどわからなかっただけかもよ?
6時46分
4合目。
しばらく、けっこう早くに日向山へつくなぁ~。と勘違いしてました。
4合目の存在がすっぽりと抜けてました。
4合目から日向山へはまたまた厳しい急登なのです。
先行者に追いついたようです。
熊鈴の音に話し声が聞こえます。
先行者はご婦人二人組でした。
朝の挨拶をして先へ行かせてもらいます。
もうすぐ5合目の日向山 1561メートルです。
なんだか、すでに疲れてきています。
7時17分
日向山 5合目到着。
昨年の夏よりも10分遅れだな~。
中ノ岳・・・・
まったく見えません。
ここで、おにぎりタイムといたしましょう。
雪があるからと油断していたら・・・・
早くもブト(ブヨ)におでこと、首をやられた。
痒い~~~。
虫除けスプレーを噴射する。
南は青空が広がってきたのだが・・・・
しかし、ここもスゴイ雪の量だ。
日向山はわりと大きな標柱があるのだが、まるっきり下だ。
少し上にあるはずの観測所がなんだかすぐそこにある。
先行者がいると思っていたのだが、踏み跡がない
一番乗りかよ困ったなぁ・・・・
いつものことながら、いまだ二人しか出会っていない。
休んでいると、追い越してきたご婦人2名もやってきた。
駐車場に県外ナンバーの車が止まっていたが
なんと、岐阜から昨日のうちにやってきたそうだ。
人のいない中ノ岳へ遠路はるばるとお越しとは、かなりの山通ですね。
岐阜には有名な山がたくさんあるのに。
岩だらけの高山にはもう飽きちゃったのですかね?
今日の主な目的はシラネアオイが見たくて見たくてとのこと。
まだ、こんなに残雪があるので、少し早いのでは???
20分くらい休んだので出発します。
6合目まではほとんど平坦な道ですが
すべてが雪の下でした。
平らな雪道はとても歩きやすい。
池に落ちないように
左側から歩きます。
ルートがわかりにくいので、持参したリボンテープを付けておきました。
出口にも。
7時44分
6合目。
7合目の小天上への登りにも雪がたくさんあります。
今日は一応はアイゼンを持ってきましたが
かなりカチカチに締まった雪でズリズリ滑って歩きにくいですが
まだノーアイゼンでも大丈夫。
硬すぎてキックステップなんてできません。
振り返る。
ツマトリソウ
8時7分
小天上 7合目。
あと一息ですが・・・・
まったく雲は流れてくれません。
八海山方面は少し青空が見えてきました。
縦走路の丹後山方面は何も見えません・・・・・
アカモノ
おっ~~っ!!!
シラネアオイ咲いているではありませんか!
みんな向こうを向いていますけど。
ゴゼンタチバナ
ミツバオウレン
雪のなくなった尾根道には
次々と小さなお花が咲き出しました。
しかし、中ノ岳は雲がとれてくれない。
黄色いスミレがたくさん咲いているのですけど
ナエバキスミレかな?
ガレた登山道は雪で石ころが流されて荒れているところがたくさんありました。
滑り落ちないように踏ん張って。
シラネアオイたくさん咲いています!!
少し視界がでてきました。
またしても足が止まってしまい
かなりヘロヘロモードに・・・・・
やっぱり、中ノ岳の急登はじわりじわりとボディーブローのようにだんだん効いてきます。
ようやく芽吹いてきたダケカンバ
8時37分
8合目。
もう少しで池の段 9合目ですが・・・・
疲れてかなりペースダウン。
休んでばかりになってしまいました。
こりゃ~、4時間では登れないわ・・・・
まだまだ体力不足だな~。
少しはトレーニングしているつもりですが
年のせいかな?とブツブツと言い訳してみる・・・・・
あれっ????
いつも目印にしている
風雪に耐え、グニャグニャにねじ曲がったダケカンバがなかったような????
折れたのか??
もう少し上だったかな?
結局見つけられなかった・・・・・
青空きたっ!!!
八海山も見えている。
えらいことヘロヘロになってようやく池の段へ
8時58分
池の段 9合目 2005メートル。
だいぶ時間がかかってしまいました。
ヨレヨレです・・・・・・
ここは小さな鞍部になっているので
これまたスゴイ残雪だ。
池の段の標柱も雪の下。
ここはお花がたくさん咲くところですが
雪がこんなにあってはまだまだですね。
兎岳方面
正面には荒沢岳のトンガリ。
雪の上を歩いて山頂へ向かいます。
いい天気になってきたではありませんか!
前方に見えているところは山頂ではありません。
アズマシャクナゲも少しだけ咲いていました。
ピークをひとつ超えれば山頂はすぐです。
タテヤマリンドウも咲き出しました。
イワナシ
9時19分
中ノ岳 2085メートル登頂です。\(^o^)/
そのまんまわかりやすすぎる標柱です。
中ノ岳山頂になんでしなかったのかな?
4時間を少しオーバーしてしまいました。
昨年の夏より20分も遅いです。
けっこう立ち止まって休んでしまったりと
もう少しトレーニングをしないとダメダメですわ・・・・・
なにもそんなに急いで登らなくてもいいのですけど、
中ノ岳をスイスイと涼しい顔で登られないと
北アルプスの日帰り登山が苦しくなる一方なので
魚沼の楽しい山行のついでにトレーニングも兼ねているのです。
早くに登れたからって・・・・
それがどうしたのとも思いますが。
速く登るというよりは、あんまり疲れることなく登れるようになりたい。
そうすればひと味もふた味も違う景色が見えてくるような気もします。
日帰りなんて無理しないで
山旅はのんびりと楽しんだほうがいいに決まってますけどね!
まあ、山行スタイルにこれが正道なんてものはありませんので
年代や体力に応じて、いろいろな楽しみ方があっていい。
頭で考えるなってばっ!!五感で感じるものだよ。
そろそろ、私なりの楽しみ方を考えてもいいのかな?
などと、生意気なことを言ってみました・・・・
まだまだ、登山歴6年生(;一_一)
朝の雲がスッカリとれて好天になりました。
ひとしきり眺望を楽しみます。
今のところは、てっぺんからの眺望を見渡すのが一番楽しいのかな?
八海山
越後駒ヶ岳
荒沢岳
松につけられたこの名札はなんの意味があるの?????
登山コースを眼下に
今日も白馬連峰が見えています。
梅雨の晴れ間に、これだけ遠望がきくというのは
かなりラッキーです。
富士山は見えませんでした。
お参り。
そうそう、一昔前までは山岳信仰のために登られていたんですよね。
神様の宿る聖域だったわけですね。
その山の歴史やまつわる云われなどを調べてみるのも楽しいかもしれませんね。
おにぎり補給&休憩タイム。
大きな平ヶ岳
左に燧ヶ岳
20分ほど休憩したので池の段まで下って縦走路へ向かいます。
ご婦人二人組も登ってきました。
シラネアオイがたくさん咲いていたと大喜びです。
年配の方とお見受けしましたが、
かなりタフな人たちです。
しばらくここから見えるお山を説明したり・・・・
初心者が知ったようなことを・・・
間違ってたらごめんなさいです。
梅雨時期にこんなに展望がいいこともそんなには無いですからね。
素晴らしいスバラシイと興奮しています。
はるばると岐阜からお越しの甲斐がありましたね。
さてと・・・
あっちへ向かうのですが・・・・・
雪が微妙な感じなんですけど?
近そうで遠い丹後山への縦走路。
え~~~とっ???
どこから行けばいいのだっけ????
雪のある真ん中が登山道だよな。
などとぼんやり眺めていると
左の雪の塊がドザドザと轟音とともに崩れ落ちていった・・・・・・(*_*;
ここに潜るのか・・・・・
潜ってみた・・・・・
怖い怖い・・・・・
登山道崩落箇所あり。
とりあえず無事通過。
先が思いやられるではないか?
コシジオウレン???
これから1723メートルほどの鞍部へ向けてドンドンと下る。
池の段から280メートル急下降。
登山道は昨年に刈払してくれたので
とても歩きやすくなっていました。
兎岳 1926メートルまではいつもなら1時間半くらいですかね?
10時4分なので11時半過ぎにはつきますかね?
いや・・・・
それがそんなにうまいこといかないのであった・・・・・
つづく・・・・・