雲上の大湿原「苗場山」登山〜前編〜
2010年10月3日(日)。
秋の「苗場山」登山に行ってきました。 :sd:
2週連続のお山です。
週間天気予報では、3日はずっと雨の予報だったので
半ば諦めていたのですが、
土曜の夜になってのピンポイント予報は
湯沢も津南も日中は晴れマークになりました。
素行がいいと、晴れるんだの〜。
……..誰の……… :sd:
今回はトンバさんと一緒の登山です。
和田小屋までの林道の道がよくわからなかったので
国道17号、神立の道路ステーションで朝5時半に待ち合わせをして
6時に和田小屋下の町営駐車場へ到着しました。
17号線からは芝原トンネルを過ぎて(群馬方面へ向かって)
「苗場山登山、トレッキング」の
看板が出ています。
後は、登山口の看板や小さな標識を見落とさないで
進めば、和田小屋下の駐車場まで着きます。
舗装道路ですが、道幅が狭いので路肩注意です。
では、出発するとしましょうか!
6時10分頃。
地図をチエック。
20分ほど歩いて、和田小屋へ到着。
そういえば、かぐらスキー場って若かりし頃に
来て以来だな。
和田小屋でなにか食べたような記憶もあるような無いような?
和田小屋がすでに「苗場山」5合目です。
標高1,380mもあります。
「苗場山」は2145mなので、あと765m登ればいいのですかね。
ずいぶんと楽勝なような? :dsadasccc:
何を寝ぼけた事を甘い!
そんなことはありません!
ここから登ります。
ゲートにはセンサーが着いていましたので
入山者を記録しているのでしょうか?
スキー場の斜面を登るのはなんとなく……
あんまり好きではないです。 :dsadas:
しかし、ものすごい強風が!
群馬側からガスがどんどんとやってきます。
今日はやっぱり眺望は期待で来そうにないのでしょうか。
すぐに登山道になりました。
団体ご一行様。
先に行かせてもらいました。
少し登ってきました。
ダケカンバの木々が多くなってきました。
このへんでかぐらスキー場の最高地点でしたでしょうか?
春しか動かない、第5ロマンスリフトだそうです。 :dsadasccc:
ツアーご一行様。
さすがに人気の「苗場山」はツアー登山の方が多いですね。
先週の「中ノ岳」とはえらい違いです。
「下ノ芝」通過。
笹が多くなって、お山らしくなってきました。
振り返ると……
すごい雲海です。
雲の上に出たんですね。
雲もすごい速さで流れています。
まるで、雲の川のようです。
「上ノ芝」。
「小松原湿原」の分岐点でしたでしょうか?
今回はなぜか、道標の写真を写さなかったので
記憶が曖昧です。
間違っていたら。すみません。
「中ノ芝」というところもあったかと。
それぞれ、小さな湿原のような場所です。
「巻機山」「越後三山」も今日はきれいに見えています。
「谷川連峰」方面の雲海。
低い雲が群馬県側からやって来て
全部、谷川連峰に塞き止められています。
なんとも、幻想的な光景です。
気圧配置の影響でしょうか?
低気圧の位置によっては風の流れが変わり
こんな神秘的な現象をつくってくれるのですね。
いつもとは、雲の流れが逆のような?
群馬県の人には申し訳ありませんが
とってもラッキーな空のイリュージョンを見せてもらいました。
ずっと、眺めていたくなるような光景です。
しばらく、シャッターを押しまくってしまいました。
太陽が斜め上にある完全な逆光なので露出をおさえています。
現実の風景はもっと明るい色ですので、あしからず。 :sd:
だいぶ、写真撮影に時間をとってしまったので
先へ進みましょう。
ナナカマド、黄色いもみじが紅葉してきました。
新潟県側は好天です。
「神楽ケ峰」まできました。
またしても、雲海撮影タイムです。
実際は写真の右側(群馬県側)から左側(新潟県側)へ
かなりの勢いで雲が川のように流れているのです。
雲の上部は「谷川連峰」。
山の頂を滝のように流れ下る雲海は
とても感動的な光景でした。
何時まで見ていても、飽きません。
すばらしい光景です。
これでは、何時までたっても
山頂に着きそうにないので
いいかげんに、歩を進めましょう。
「神楽ケ峰」(2029m)のピークを左に巻いて
やってきました。
ようやく姿を現しました。
「苗場山」の本峰がどっしりと待ち構えています。
向こうに見える尖った山は?
「猿面峰」でしょうか。
トンバさんは、知り合いがあの岩面をスキーで降りたって言っていました。
あんな、斜面に雪が着くのだろうか???
平年は着かないのだけど、大雪の年に着いたので
滑ったとか……
70〜80度くらいの斜面でしょうか?
考えられないエクストリーム野郎ですね。
南側はまるでドデカイ河岸段丘のような平らな大地が
伸びているのがわかります。
ここより、150mくらいでしょうか。
一旦鞍部まで下ります。
「雷清水」。
鞍部への下りに、とても冷たくて旨い水を飲むことができます。
山頂近くにこんな水場があるのは
とてもうれしいですね。
鞍部まで下ってきました。
ここから200m強の急登です。
藤権現山2つ分です。
アッと、魚沼小出の人しかわかりませんでした。
私の散歩コースです。
トンバさんは、相変わらず軽やかにヒョイヒョイです。
急登の途中に九号目がありました。
「雲尾坂」という名前がついていました。
崩落した斜面。
振り返ってみます。
真っ赤なナナカマドの実。
紅葉を食べる…..
じゃなかった、
紅葉を愛でる。
そして、ここを登ると……
まだだった…….
ここを登ると……
「ウワァ〜〜〜〜!!!!!!!!!」
なんですか、これはいったい…….
まるで、別世界です。
はるか向こうまで湿原が広がっています。
話には聞いていましたが
まさか、こんなに広大だとは想像していませんでした。
かなりのスケールです。
しかも….
ここは山の上です。
山を平に削って、尾瀬を乗せてみました。 :dsadasccc:
というような光景です。
これはかなりビックリしました。
縦横四方4キロにも及ぶ高層湿原らしいです。
4キロもないような感じではあるけれど……
うまく写真が写せないのですが、
かなりむこうまで湿原が見えます。
南も西側へも、ず〜っと台地が続いています。
すばらしい、景色です。
流石に人気の理由がわかりました。
私の一眼レフにはパノラマ撮影モードがないので
こんな風景はパノラマ写真に限りますね。
湿原には地溏もものすごい数があります。
まったく、尾瀬ケ原そのものです。
でも、ここは「苗場山」。
なんとも不思議な感覚を覚えます。
「桃源郷」という言葉がピッタリなところですね。
南の端まで1キロ以上はありそうですが
歩いてみましょうか。
それにしても、この独特の地形はいったいどのようにしてできあがったのだろうか?
ウィキペディアによると……。
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苗場山は成層火山。山頂から南西方向に緩やかに傾斜し、山頂から北に向かう稜線の西側は侵食カルデラである。山頂南西側の平坦面には湿地が形成され、小さな湖沼が点在する(国土地理院地図)。山頂の湖沼にはミヤマホタルイやヤチスゲが苗のように繁って苗代田のような外観を呈していることから、山名を「苗場山」としたとの説がある[1]。ほか、古くは地震のことを「ナイ」と云い、古人は地震がこの山から起こると想像したための付名との説もある[2]。古くから稲作の守り神としての信仰を集め、山頂には伊米神社が祀られている。日本百名山の一つで上信越高原国立公園に属する。
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との記載があり、成層火山であるらしい。
「山頂から北に向かう稜線の西側は侵食カルデラ」との記述があるので
そのあたりに太古には火口があったということだろうか?
侵食を重ねて、今では火口の痕跡はないが
雪に削られて谷が深くなっていったとしても
山頂一帯だけは、台地状の地形。
そこに広がる雄大な湿原は、なんとも不思議で、他には類の無い景観だと思う。
同じく越後魚沼の百名山「平ヶ岳」も山頂部に湿原地帯を有するが
その規模では、「苗場山」は圧倒するそうだ。
今回、初めて登ってみたのだが、
興味のつきない山だと、つくずく関心しました。
そんなことが人気の理由なのでもあるのだろうな~。
次回へ続く…….
★あれ~~っ!
なんか、今回のブログは、ずいぶんと真面目な文章じゃない :sd:
どうも、オラはふざけた言い回しをしたブログの文章だったので
ずいぶんと若い人と勘違いされていたようですので
たまには年相応にしてみました。
やっぱり似合わないかの~ :sd:
48歳になったからの!
立派なオジサンにならねば いかんがじゃ~:oops:
“雲上の大湿原「苗場山」登山〜前編〜” に対して5件のコメントがあります。
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お疲れさまでした。
やっぱり
「とー ざん」 の日はお山に行くと
いい事あるのだの〜!
偶然とはいえ、こんな感度的な光景を目の当たりにすると
ますます、お山登りたい病の症状がひどくなるいの〜。
毎年、10月3日は登るぞい!
また、一緒に登りましょう!!
どうもお疲れさまでした。
いや~凄い奇跡的な景色に出会っちゃいましたね。
オイラ長年お山に登っているけど、こんな絶景は久しぶりですな~。
こればっかりは、どんなに映像技術が発達しても、本物の十分の一も伝わらないんだろうな~と思っちゃいます。
その時そこに居た人のみが感じ取れ、感動できる特権ですね~。
これだから山歩きは止められんのですよ。
景色は見るものでは無くて感じ取る物ですな~。苦労してこそ見えて来るものが有るのですね~。
お山は感動に満ちていますね。登りの辛さもぶっ飛んじゃう位の。
itachi136 さん
おはようございます。
百聞不如一見ですかね。
私は山登りは去年の秋から始めたんですよ。
(若い頃、いくつか登りましたが)
何時の間にやら、虜になってしまって…..。
なんなんでしょうかね〜?
この不思議な感覚は…..。
アルコールやニコチンの中毒症状にも似ているような?
急登は苦しいのに、楽しい….
景色はとにかくすばらしい…..。
キツかったので、このお山はもう登りたくないな。
なんて、思ってもまた行きたくなる。
現実逃避行動なんて言う人もいますが、
それは、違うと思います。
何か、脳内が明らかに変化しているんじゃないかな
なんて思っています。
もちろん、いちいちそんなこと考えながら
山登りはしてはいませんが、
自然から得体の知れない、「何か」をもらっていることは、
まちがいはないと思います。
先人達が山岳信仰をしたのも、なんとなく
わかるような……..?
まあ、これからも楽しくお山と遊んでもらいますわ。
今回も楽しく見させて頂きました。
山上の湿原は確かに幻想的です。あの光景は百の言葉を持ってしても表せないものがあります。
色々な人生がありますが、そういう体験をするか、しないかで、生活の意味と言うか生きている実感を受けるバロメーターが違うような気がするのですが……。そんな事を意見するあたりがオジさんなんかね〜。私も。