♪夏が来~れば♫ はるかな尾瀬へ~1~
2013年6月2日(日)。
燧ヶ岳登山経由、水芭蕉が盛りを迎えたであろう尾瀬沼へ行って来ました。
なんだか、毎週のようですが・・・・・
梅雨入り前ですので、なんとか天候が良ければやはり山へ足が向いてしまいます。
前日までの天気予報が良くなかったので
山へ行く気はありませんでしたが・・・・
ならば日曜日はサイクリングでも行こうかと考えていました。
が・・・
越後駒ヶ岳は晴れの予報に!
燧ヶ岳は曇り午後から晴れマークが・・・・・
どうしたものか????
キレイに水芭蕉が咲いているだろうな~。
もう何年も尾瀬の水芭蕉は見ていないしなぁ~。
今を逃すと・・・・来年まで行けないしなぁ~。
[tegaki]恐るべし・・・水芭蕉の誘惑・・・・・[/tegaki]
本当は先週に行く予定でしたが
燧ケ岳は雨マークだったので八海山登山になったのでした。
奥会津へ抜ける国道252号線「雪割街道」も開通したことですし、
かなり遠回りではありますが、只見町、檜枝岐村経由で御池まで行くことにしました。
一昨年の新潟福島豪雨災害で、銀山平から御池までは復旧工事中のため通行止めが続き
昨年は尾瀬へは行きませんでした。
確か昨年10月ころから通行できるようになったかと思いますが
今現在は銀山平から尾瀬船着場間は冬季通行止めです。
開通までもうしばらくでしょうか?
奥只見から遊覧船で行く魚沼尾瀬ルートも土曜日に開通しました。
こちらは出発が遅いので、燧ヶ岳へ登るのは無理です。
奥只見湖遊覧船と尾瀬沼散策がメインですね。
[tegaki]なんたって、とにかく、遠かった・・・・[/tegaki]
その昔、銀山平からのグニャグニャ山道が嫌いな
かみさんとこちらから尾瀬へ来たことがあるが
こんなに遠かっただろうか?
朝4時過ぎに自宅を出発しましたが
只見町~檜枝岐村経由で御池まで2時間半以上かかりました。
片道136キロ!
御池駐車場着が6時40分を過ぎてしまいました。
朝食におにぎりを食べて、用を足して。
まずは燧ヶ岳へ登ります。
車での道中、会津駒ヶ岳も燧ケ岳も雲におおわれていました。
少し青空が見えてきましたので、晴れてほしいものですが。
もう少し早い時期なら駐車場の横から雪道を登られるそうですが
もう、藪になっていましたので、夏の御池登山コースから登ります。
7時スタート。
10時くらいにはつくでしょうか?
登山口の標高はすでに1510メートルくらいもあります。
東北以北の最高峰、燧ケ岳 柴安嵓は2356メートル。
標高差は850メートルほど、1000メートルを切ります。
真夏でも登山口の標高が高いので
けっこう涼しいです。
登山口からすぐのところにも水芭蕉が咲いていますねぇ~。
大きな石がゴロゴロの登山道。
雪解け水が流れていて滑るので気をつけて。
少し登ると、雪がでてきました。
石ゴロゴロの登山道は雪の上なら登りやすい。
[tegaki]こんなに急だっただろうか???[/tegaki]
急な雪坂をひと登りして、斜度が緩くなると
もう少しで広沢田代です。
30分ほどで、広沢田代へ。
湿原は雪解けが早いのか木道がすべて出ています。
雪解けを終えたばかりで、花もなにもありません。
先行のグループがいました。
7時半。
広沢田代 1750メートルほど。
細長い湿原には大小の池塘がいくつか見られます。
また、急な雪斜面を登ります。
先行者数名の足跡がありますので、足跡をたよりに登っていきます。
トレースがないと、迷いそうですね。
やれやれと思ったら、もうひとつ急登がありました。
今日は一応、簡易アイゼンだけは持ってきましたが
まだツボ足です。
6月になったので、雪はどんどん固くしまって、とても滑りやすいです。
こんなに急なところあったっけ???
雪が硬いので
[tegaki]転ぶと、きっと下まで滑ります・・・・・[/tegaki]
滑り落ちても怪我をするような場面ではありませんが・・・・
また、登ってこないといけません。
木の階段が見えているところも。
見えましたっ!!!
燧ケ岳。
どんより曇り空になってしまいました。
御池コースは燧ヶ岳登山では一番キツイコースだそうですが
広沢田代と熊沢田代を通過する
変化に富んだ美しいコースだそうです。
今はまだ花の季節ではありませんが
夏になればキンコウカやワタスゲが咲き誇る見応えのあるルート。
ニッコウキスゲはあまり咲かなかったような???
熊沢田代へ少し下ります。
木道の脇には水芭蕉がチラホラと。
大きくてまだ雪がたっぷりの平ガ岳と奥に中ノ岳、駒ヶ岳。
魚沼の秀峰は異常なまでの豪雪っぷりに納得。
駒ヶ岳は晴れマークが並んでいましたが、あちらも曇り空。
8時10分
熊沢田代 1950メートルほど。
ここで、おにぎり&休憩タイム。
日が照らないので、歩かないとかなり寒くなって来ました。
6月になり雪が硬く締まっているので、軽アイゼン装着です。
アイゼンはいらないだろう・・・・・と思ってましたが
一応、出掛けに車に入れてきてよかったです。
まだ、スキーの人がいました。
もう、滑られるところは少なそうですけど?
燧ケ岳はこのルートから何回か登っていますが、
夏の道の記憶が定かではありません。
登山道のあたりを登っているのやら??????
夏は小さな沢をいくつか超えたような気がしますが?
残雪期は迷いやすいので注意が必要とのことです。
踏み跡を外さないように、リボンやマークを見逃さないように登ります。
見覚えのあるところです。
ここはガレ場の急坂のところだと思います。
ここを登れば山頂も近いです。
黒っぽい小さな鳥たちが雪の上で盛んになにかをついばんでいます。
夏の登山道はピンクリボンの先です。
ここもけっこうのっぺりした急斜面だったので、転ぶと止まらなくなりそうです。
アイゼン持ってきてよかったです。
さっき雪面でなにかを食べていた鳥です。
見かけたこともない鳥
名前がわかりません。
スズメじゃないです・・・・・・
ここもけっこう急です。
雪の一枚バーンは山スキーには楽しいのでしょうね。
夏の登山道ではトラバースするあたりだったでしょうか。
銀のコース案内プレートが下の方に見えます。
ここも転ぶと、ず~っと下まで止まらなくなりそう。
山頂はあと少しです。
9時25分。
燧ケ岳 爼嵓 2346メートル登頂です。
意外と早くにつきました。
すでに10名くらいの人がいます。
2年ぶりの爼嵓ですね。
前回は燧ケ岳~尾瀬滝見学ルートでした。
燧大権現にお参りを。
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この石祠は、檜枝岐本村に祭られている燧ヶ岳神社の奥の院となっていて、平野長蔵氏が明治22年に奉祠したものといわれる。
燧ヶ岳を開山したのは、尾瀬沼のほとりに建つ長蔵小屋の初代長蔵氏で、当時桧枝岐に住んでいた彼は、沼畔に小屋を仮設して尾瀬周遊の足掛かりにしたようである。
長蔵氏は燧ヶ岳を登山の対象として開山したのであり、元より、信仰の対象としての燧ヶ岳は遥か昔に開祀されたものであろう。
その祭神は、普通は「燧大権現」と称しているが、正式な神名は「カツラギヒトコヌシのカミ」といわれる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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曇っていますが、少し青空も。
雄大な展望を楽しみます。
平ガ岳~中ノ岳、駒ヶ岳
眼下に尾瀬沼
柴安嵓 2356メートル。
あちらのほうがちょっと高いです。
燧ケ岳は火山で双耳峰。
500年前に噴火したらしいと、wikiにでていました。
なんだか、最近じゃないですかっ!
大震災以来、地震の活動期になっているので突然噴火するかもしれませんね?
柴安嵓に燧ケ岳山頂の石柱があるので
あちらが山頂ですかね?
至仏山、尾瀬ヶ原も見えます。
尾瀬ヶ原は雪が全くないですね。
では、柴安嵓へ行こうかと・・・・・
思いましたが・・・・・
[tegaki]オイ!オイ![/tegaki]
[tegaki]どえらく急じゃないかぁ~?[/tegaki]
柴安嵓から戻ってきた若者三人組が、興奮気味に
登るのはなんとかよじ登ったけど
降りるに降りられず・・・・
ものずごく急でとても怖くて固まってしまったと・・・・・・
[tegaki]じゃあ、私は止めます。[/tegaki]
軽アイゼンだし、ピッケル無いし・・・・
しばらく眺めていると、
みなさん後ろ向きで降りています。
なかには10メートルくらい滑落して岩と藪にぶつかってなんとか止まった人までいる有様です。
笑い声が聞こえますので大事にはならなかったようですが。
[tegaki]洒落にならん・・・・・[/tegaki]
まだ、9時半ですが・・・・・
爼嵓の大岩に陣取って
[tegaki]カンパァ~~イッ!![/tegaki]
爼嵓でまったりタイムといたします。
風がないので意外と寒くはないですね。
さっきのミニ滑落ポイント。
ステップがきれいに消えてしまったので、大変そうです。
トリミングしてみると・・・・・
危ない危ない。
尾瀬ヶ原の水芭蕉は今が盛りできれいだろうなぁ~。
原の水芭蕉はまだ見たことがないのです。
長英新道から登ってきた人に話を聞くと
尾瀬沼、大江湿原もけっこう水芭蕉が咲いていたそうです。
でも、先っぽが枯れたように茶色くなっているものが多くて残念と。
みんな何が何でもチャレンジするなぁ~!
私はまたいつでも来れるからいいやぁ~。
無理しない無理しない。
こなきゃよかった・・・・・・
という状況のようですが?
もう一度、眺望を楽しんで。
右は荒沢岳ですよね。
反対側からみても形が同じ????
未丈ヶ岳に奥只見湖
10時過ぎ、燧ケ岳爼嵓をあとに尾瀬沼へ長英新道で下山します。
水芭蕉散策が楽しみ。
コメバツガザクラ?
トリミングしてみる。
あの人・・・・
さっきから完全に固まってセミになってしまいましたが・・・・
大丈夫でしょうか?
土が見えているミノブチ岳へ下ります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
あの人どうも気になります。
滑落事故にならないかと心配です。
10分くらい固まっていましたが・・・・
なんとかステップを切ってあと少し。
20分近くもかかって、ようやく安全地帯へたどり着いたようです。
無理はいけません!
爼嵓を振り返る。
長英新道4.2キロです。
この登山道は使ったことがないのでよくわかりません。
こちらも残雪がたっぷりあるそうなので
踏み跡を外さないようにしっかり下りましょう。
只今10時半、お昼ころにはつくでしょうか?
水芭蕉に逢いに尾瀬沼、大江湿原へ。
つづく・・・・・・
“♪夏が来~れば♫ はるかな尾瀬へ~1~” に対して2件のコメントがあります。
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tomoさん
こんばんは。
赤城さんのHPで拝見しました。
よくぞ登りましたね。
夏でもけっこう急なので、雪がついていると下りはかなり怖そうです。
魚沼でも八海山屏風道以外はピッケルも出っ歯アイゼンもいらなくなったので
装備して行きませんでした。
無理して行かなくてよかったです。
私は、5月5日に柴安嵓を登りましたが、恐ろしかったー!
スキーを背負って固まった人を見かけました。
ピッケルと前爪のあるアイゼンが無いと危険ですよ。