残雪の越後駒ヶ岳登山へ(駒の湯コース)~1~
2014年4月27日(日)
恒例のゴールデンウイーク登山は越後駒ヶ岳です。
ゴールデンウイークと言っても私は暦通りの休みなので
今日は普通の日曜日ですが。
天気もまずまずそうなので登ってみます。
例年は銀山平 石抱橋から道行山コースを登っていますが
新潟福島豪雨災害で石抱橋から林道に沿って歩くコースにある
骨投沢にかかる橋が壊れてかろうじて斜めに掛かっていました。
雪があればなんとか渡れたのですが
昨年に壊れた橋を完全に撤去したらしく、徒歩では沢を越えられないようです。
えらく高巻けばスノーブリッジがあるかもしれませんが????
ここはオーソドックスに駒の湯コースから登ってみます。
この時期に小倉尾根は登ったことが無いのですが
小倉山手前の1270ピークの直下、夏道は鎖場のあるあたりはまだ完全に雪道で
とても急な登りとなっているそうです。
最大の難関になりそう・・・・・・・
4時起床
5時に家を出発。
あれっ????
駒の湯山荘は昨日オープンしたのに
通行止め?????
どういうことでしょうか?????
たぶん通れると思うので・・・
そのまま行っちゃいました・・・・・(;´∀`)
ゴメンナサイ。
駒の湯から越後駒ヶ岳を望む。
はるかに頭上だ!
先行の車が1台。
ガラスが曇っているので昨日登った人のものかな?
てことは・・・・
今朝は私一人か・・・・・・
クマさん怖い・・・・・・
駒の湯の標高は450メートルしかありません。
越後駒ヶ岳小倉尾根コースは
1600メートル以上も登りあげなくてはならない急登コースです。
で、なんといっても最大の難所は
道行沢にかかるこの吊橋。
冬の大量の積雪で吊り橋が壊れないように一本だけ残してあるようです。
しかも・・・・・
手前・・・・折れているじゃないか!
20メートル近くはあろうかという下には轟々と川が勢い良く流れている。
目をつむって
下を見ないで・・・・
ゆっくり、ゆっくりとワイヤーにしがみついて渡った。
なんだか釘が抜けているところもあったような気がしたが?????
では、
5時37分出発。
小出は雪が完全に解けたのに
大湯はまだこんなにあるのか~。
雪があるほうが歩きやすくていいのだが
迷わないように注意。
前日かその前の足跡がうっすらと見える。
日当たりの良いところはたくさんのイワウチワが出迎えてくれた。
完全に夏道が出ているところもある。
と、思ったらまた雪の上・・・・・・
好天の予感!
やや広い雪渓を登ってきた。
ここは下山時に迷わないようにしないとな。
ブナの新緑もはじまった。
今日も朝から暖かいので長袖の上に半袖を着ているだけだが
暑いくらいだ。
越後駒ヶ岳はまだまだ遥か頭上に聳えている。
どこから登っても駒ヶ岳は遠いなぁ~。
残雪と新緑の色合いが美しい。
見たことがない花かと思ったが???
イワウチワの花が終わったものか????
野鳥・・・・・
いろんな声のさえずりが聞こえてきて心地が良い・・・・・
野鳥の名前を覚えられないな。
夏場は木々の葉が生い茂るので隠れて駒ヶ岳は見ほとんど見えないが
今は枝越しによく見えている。
「ドドドッ・・・ドドドッ・・・」????
という地響きのような音????
以前にもどこかの山で聞いたことがあるな。
クマさんじゃないよなぁ???
声を出したり、ストックを叩いたり。
今、この長大な尾根に人間は私一人しかいないだろう。
もう少し、遠くまで音が届きそうなちょっと高価な熊鈴を買おうと思う。
登山道の左は雪渓。
雪庇も落ちたので危なくはないし
雪の上のほうが歩きやすい。
穴はあるかもしれないが・・・・・
こんな標高でもカタクリが咲いていました。
木に立てかけてあった古そうな標柱
「小倉山 5K」と読めるが????
そんなに遠いわけはない・・・・・・
1.5Kほど近くもない・・・・・
登山道の右斜面いっぱいにイワウチワが満開。
7時13分。
おにぎり&休憩タイム。
雪のない時期は2時間もあれば小倉山まで上がったような気がするが
今日はけっこう時間がかかりそうだな。
まあ急ぐ旅でもない、のんびり行こう。
小倉山手前の1270ピーク。
どこから登って行くのだっただろうか?
夏は葉が生い茂っていてまわりの景色が見えないからよくわからなかったが
確かに急そうではある。
だいぶ休んだので出発。
夏道は雪に覆われている
短い鎖場はどのあたりだったか?
左奥に見えてきたのが小倉山です。
旗も刺してあるし、先行者の足跡もしっかりあるので
そこそこは安心だ。
右は谷になっているのでクラストしていたら
滑落するとかなり下まで滑りそう。
でも今日は暖かくて雪が緩いので大丈夫かな。
いやいや、やはり思っていたより急だわ・・・・・・
安全第一!
アイゼンとピッケルを。
写真だとあまり急には見えませんが
急です!
一歩一歩ステップを蹴飛ばしながら確実に登ります。
急登はシンドイ・・・・・(-_-;)
アイゼンとピッケルで正解でした。
まだ続く・・・・・・
下の斜面が見えないほど急でした。
やれやれです。
登ったはいいけど下れるのだろうか?
左手に荒沢岳が見えてきました。
1270ピーク。
雪庇が崩れています。
クラックが入っているので慎重に。
目前に見えるのが小倉山 1378メートルです。
とても手こずっているわりにはあまり標高が上がっていません。
ドッカァ~~~ンと駒ヶ岳だ。
雪庇が崩れて土の登山道が出ています。
あと少し・・・・・
それガンバレ・・・・・
けっこう疲れているなぁ~。
まだあった・・・・・
8時35分
小倉山 1378メートル到着です。
3時間もかかりました。
予定よりだいぶ時間がかかりましたが
まあいいや。
この景色ですからね。
小倉山の山頂にテントが一張ありましたが誰もいないようです。
前駒あたりにも人影は見えません。
今日は朝からすごく霞んでいますが
荒沢岳。
小倉山のトラバース道。
石抱橋コースから登ってくる山スキーヤーもそろそろ道行山へ着く頃ですが
一人も姿が見えません。
奥只見シルバーラインは朝6時から18時通行可能。未だ交通規制中です。
さすがに雄大です。
黄砂でだいぶ汚れていますが
春の駒ヶ岳はいいですね~。
来年は是非に行ってみたい
日向倉山から未丈が岳コース。
前駒の下で休憩タイム・・・・・
今日も休みが多いなぁ~。
駒の小屋直下を歩いている人を確認。
テン泊の人? 小屋泊の下山者でしょうか。
中ノ岳
守門岳が微かに見えますが
かなり霞んでいます。
またしてもたくさん休んだので
前駒の登りにかかります。
ここが意外と長い。
我慢のしどころです。
下山者が前駒に3名。
前駒の下にテントがあったのでその方々でした。
朝、山頂へ登って戻ってきたところだそうです。
先行に女性の単独スキーヤーが一人いるだけそうです。
前駒キツイわ・・・・・・
ちょっと登っては
ぜぇ~、ぜぇ~です。
てっ・・・・
前駒のすぐ下にこんなにデッカイクラックが!
見事にスッパリと切れています。
下まで4メートル近くもありそうです。
落ちたら這い上がるのが相当大変です。
一箇所だけ跨いで渡れます。
誰かが埋めてくれたのかな?
前駒へ到着。
じわじわと近くなってくる山頂。
今年は雪が少なく黄砂で汚れてしまいましたが
それでも美しいお姿で。
ここらへんは風の強いところですが
今日は無風です。
おかしいな?
誰も後続者が来ない?
いつもは結構な人で大賑わいなのですがね。
10時17分
さてと、駒の小屋直下の急登へ。
夏場はペンキマークのある岩場です。
雪がザクザクなのでそれほど大変そうではありません。
ここは急ですが距離が短いので10分もかからないでしょう。
春の駒ヶ岳はやっぱり気持ちがいいですな~。
つづく・・・・・