越後駒ヶ岳から中ノ岳登山~2~
2014年7月12日(土)
続きです・・・・・
越後駒ヶ岳をあとに中ノ岳までの縦走路を歩いてみます。
山地図によるCTは駒ヶ岳から中ノ岳間は5時間15分くらいです。
それが・・・・・天狗平への下降路も笹ヤブだらけだ・・・・・
ストックで笹をかき分け足元を確認しながら一歩一歩慎重に下らないとならない・・・・
ストックを2本持ってきて良かった。
これぞ、魚沼の山の醍醐味たっぷり満喫!
刈払なんて入らないという噂も???・・・・
枝折峠から越後駒ヶ岳への手厚く整備された登山道とは別次元の稜線だ。
国内第一級の難コース、越後三山馬蹄縦走するような人は山なれした健脚さんばかりなので
これくらいの藪は藪のうちには入らないのかな?
藪道だけどまだ、8時40分なので行こうと思えば行けるか?
グシガハナ分岐 1933メートルから
下に見えている鞍部 天狗平1720メートルほどまで
210メートルほど急下降します。
この道にはハクサンチドリがたくさん咲いていました。
諏訪平と読めるが・・・???
笹ボウボウで平でもない。
この松はなんだかとてもキレイな萌黄色だ。
五葉松とは違う種類なのかな????
ここだけ数本見られました。
★松じゃなくてコメツガじゃないのかな?
少し視界が良くなってきた。
風が強くてとても涼しい。
アズマシャクナゲがたくさん咲いている。
ハクサンシャクナゲ????
だいぶ下ってきた。
天狗平の鞍部あたりまで降りてきたようだ。
グシガハナ分岐から40分もかかった。
中ノ岳4キロ・・・・
まだ1キロしか歩いていないのか!
このあたりが
天狗平かな???
少し平と言われれば平だけど、周辺はやはり笹ヤブ・・・・・(-_-;)
地図にはハイマツ帯と書いてあるが・・・・・
駒ヶ岳も見えてきた。
ピストンなので帰りが辛そうだ。
一つ目のピークへ登る
一つ目のピーク手前から駒ヶ岳を振り返る。
中ノ岳方向を見ると
ギザギザにピークがたくさん並んでいる・・・・・
ピークの稜線上はさほど藪道ではなくなってきたので良かった。
荒沢岳
北ノ又川の谷が深い!
さすが豪雪地帯、魚沼の山なのだなぁ~。
2つ目のピークからだったかな???
また、Tグリップのバスケットがとれた・・・・
このストック安物なのですぐにとれてしまう・・・・・
こんな道に来るときは予備を持参するべきだな。
バスケットがないと、ズッポリと土に刺さってしまって逆に危険。
頭上に覆いかぶさるように生えているゴヨウマツやらヒノキやらの中をくぐりながら歩く。
松は体が触れると花粉がバァ~~って飛散して粉だらけですが
私は花粉症ではないので大丈夫です。
花粉症の人は大変でしょうね?
4つ目のピークはなにやら険しそうだ岩肌が見えている。
この先辺りからが檜廊下というところかな????
見たことがないお花が咲いていました。
んん~~~~・・・・
岩陵の細尾根のように見えるが????
もう9時45分。
とりあえずはあそこまでは行ってみたい。
松だかヒノキだかの大きな段差。
逞しいものである。
ちょっとごめんね! と呟きつつ足をのっけて、手で捕まりながら降りる。
このピークは手強そうか?
東面は断崖だ。
と、思ったけど・・・・
右側から木々の下をくぐり抜けるように登っていくようです。
ここを登るときだったか、濡れた岩でツルリン滑って右膝と右手の甲を強打!!
「痛てぇ~~~~っ!!!」
激痛はないので、打撲ですね。
こんな道はなんちゃってトレランシューズで来てはなりません!!(-_-;)
トレランシューズは濡れた岩場は滑ってダメです。
こんなところで動けなくなったら、遭難です。
今日はいい天気になったのに誰にも合わないし・・・・・
足はびしょ濡れだし、膝は打撲だし・・・・
もう泣きたくなってきました・・・・
泣いても誰も来ないよ・・・・・
もう少し頑張って最後のピークまで行って
まったりタイムにしましょうね。
10時なので時間はまだたっぷりあります。
10時10分
2時間で4つ目のピークへ到着。
檜廊下の少し先の1866Pかな??
★檜廊下というのはヒノキがたくさんある岩尾根の総称ではなくて
1866のピークの名前なのか???
中ノ岳はもう間近だ。
もうひとつ左にピークが見えるような????
ピークというよりそのままずっと山頂まで登りですね。
ここから中ノ岳は1時間半以上はかかりそうかな??
藪道でなかったら、もう少しは速く歩けるので
やはり片道3時間くらいでしょうか?
いやいや、秋になっても藪道らしいので片道4時間以上かな???
しかし、復路も同じくらい時間がかかります。
※そのうちに刈払の整備に入ってくれるようです。
いつだかはわかりませんが・・・・電話でお問い合わせください。
このまま、中ノ岳へ登って十字峡へ下山できればすごく楽なのですが・・・・
十字峡へ下ったところで枝折峠まで戻られません。
また、Uターンして駒ヶ岳まで笹薮の道を戻らねばなりません。
右膝もまだ痛いし・・・
足もびしょ濡れだし・・・・
本日はここまでで充分じゅうぶん。
越後駒ヶ岳
けっこう歩いてきたものだなぁ。
では、
越後三山の盟主中ノ岳へ向かって
かんぱぁ~~~い!!!
もう尾根には雪渓がないので
ぬるい・・・・
またぁ~りタイム。
とても涼しくて気持ちがいいです。
トンボがたくさん飛び交っていますので
ブトも小さな虫もほとんどいません。
八海山はまだ雲がかかっている。
越後駒ヶ岳
梅雨時期としてはまずまずの天気になりました。
荒沢岳
トンボがいっぱい
11時1分。
では、駒ヶ岳へ向かって戻ります。
北の空はいいお天気になりました。
足はまだ濡れていますが、天気が良くなったので
笹薮もだいぶ乾いたと思われます。
少しだけ気が楽かな・・・・・
やっぱり、気が重いわ・・・・・
八海山も見えてきました
ウグイス。
いつも鳴き声だけで姿が見えないのですが・・・・
真ん中にいます。
ウグイス色って黄緑ですが、本物のウグイスは茶色っぽいですね。
ここの岩場はなかなか高度感があります。
ごめんなんしょ・・・・
檜廊下はよじ登ります。
しかし、これは圧巻です。
これほど過酷な環境下で岩を覆うように根をグニャグニャに伸ばしている様は
なにか別の生き物のようです。
こういう姿を見ると、私はなんだか目がウルウルとしてきます。
ありきたりですが、自然ってスゴイなぁ~。
その昔は岩の右側にも土があったのだろうな~。
すまぬが、踏んづけて通られて貰いますよ。
ここもスゴイ。
すぐに通るのでちょっとゴメンよ・・・・・・
ミヤマママコナ
モミジカラマツ
中ノ岳を振り返る。
八海山は今日も賑わっているのだろうな~。
今のところこの縦走路では誰にも遭っていません。
土曜日なので中ノ岳避難小屋泊の人に出会ってもいいのですけど・・・・・
天狗平の鞍部まで下る。
が・・・・
道はこんな状態です。
お日様が少しだけ葉っぱを乾かしてくれたので朝よりはだいぶましになりました。
エンレイソウは黒い実のようなものができました。
ここが道なんです。
下に道らしきもがあるにはあるのですが、
違うところを歩いてもあまり変わりがないような気もしますが???
岩や木の根っ子もあるので、滑ったり躓いたりしないように
かき分けながら歩きます。
これは、けっこう時間がかかります。
駒ヶ岳がだいぶ近くになってきました。
中ノ岳
グシガハナ
この稜線のスラブは圧巻
天狗平から登り返します。
岩登りとかの人はいないかな?
こんなところに来る人はいないな~。
アズマシャクナゲ
12時16分
さてと・・・・・
のんびり登りましょう。
アカモノいっぱい
タテヤマリンドウ
足元はこれだもんなぁ・・・・・・・(-_-;)
登り返しもご覧のとおり・・・・・
トホホですわ。
笹はだいぶ乾きましたが、道はドロドロです。
もう少しです。
まだ、先がありました。
朝は開いていなかった
ニッコウキスゲが開きました。
夏ですねぇ~。
30分くらいで
無事に登り返し終了!
あこまで行ってきました。
今日は土曜日なので駒ヶ岳から三山縦走のグループと会うかと思いましたが
結局誰にも逢いませんでした。
グシガハナ分岐の周辺には
お花がいろいろと咲いていました。
駒ヶ岳へはもう少しです。
もちろん、藪ですよ・・・・・
八海山とアズマシャクナゲ
中ノ岳とアズマシャクナゲ
ひとつだけみつけたツマトリソウ
ハクサンフウロ
1時4分
分岐。
やれやれ・・・・・
駒ヶ岳の山頂にはたくさん人が見えます。
私はこのまま下山します。
また来るね!
例の雪渓は、人が歩いたあともたくさんにありました。
雪が緩んだので踵で蹴って滑り落ちることなく通過。
駒の小屋でちょっと休憩。
駒の小屋泊の人たちでしょうか宴会たけなわ・・・・
駒ヶ岳を後に・・・・・
今年はもう何回かは駒ヶ岳へ登る気がする・・・・・
写真真ん中のピークまで行ったのですね。
百草の池
荒沢岳
天国のような登山道・・・・・
しつこいですが・・・・
写真真ん中の尖ったところまで・・・・
枝折峠までは小さなアップダウンの繰り返し・・・・
帰路はこれがいやけに長く感じられる。
小走りですが、
さすがに暑くなってきました。
あれっ!!!!
フェイスブック&ツイッターのお友達
@itachiさんご夫婦に逢いました
なんという偶然!
しばし談笑を。
栃尾又の「ほそど渓谷」を散策してから
明神様までお参りだそうです。
ご夫婦仲がよろしいようで・・・・
家のカミさんは山歩きなんて絶対嫌がるもんなぁ~。
精々、お花見藤権現散歩くらいかな。
4時
無事に枝折峠駐車場へ戻ってきました。
今回は初めて越後三山の縦走路の一部を歩いてみました。
日帰りで越後駒ヶ岳から中ノ岳ピストンはちょっと無謀ではありましたが
駒ヶ岳から中ノ岳間の刈払後であればなんとか可能なコースではないでしょうか。
人もいませんし、晴れていればダイナミックな眺望が素晴らしいコースだと思います。
中ノ岳まで行って、十字峡への下山であればかなりすんなりと歩けそうですが
十字峡と枝折峠では距離が離れすぎていて交通の問題があるので
誰かに迎えに来てもらうか、1台デポしてというのもありかな??
デポするにもちょっと遠いか。
刈払後にまた訪れてみたい素晴らいいルートだと思いました。
あとは・・・・
八海山から中ノ岳の縦走路かぁ~。
最低鞍部のオカメノゾキから中ノ岳は800メートルも登高
八海山へは600メートル
これは半端ではなく比高差がありすぎて私では無理ですね。
山地図は点線(危険)だし・・・・・
梅雨の晴れ間、藪との格闘になりましたが
それはそれで、魚沼のお山の本領発揮ということで楽しくもありましたかね???
間違っても藪マニアにはなれません・・・・・
【コース】
7インチタブレットがほしいなぁ~。(-_-;)
“越後駒ヶ岳から中ノ岳登山~2~” に対して2件のコメントがあります。
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こんばんは。
なんとも危なっかしい山行が続いています(^_^;)
我ながら一人でよく行く気になるな~と
自分で感心しますが・・・・・
かなりビビリなもんで、歩いたことのないコースは
好奇心より、不安感200%なのです。
駒ヶ岳から望むと中ノ岳はすぐそこに見えるのですが・・・・
やっぱり遠いですね。
suikaさんのブログも拝見しています。
尾瀬、守門岳といよいよ夏山シーズン到来ですね。
ヒメサユリがおあづけとなり残念でした。
へんてこりんなお花を
わざわざ調べてもらってありがとうございます。
2枚写したものを見ると、どうやら花葉が2枚ですので
ナツドウダイですね。
どこにでもあるらしいです・・・・
大発見ではなかったようで・・・・残念(;一_一)
こんちは!suikaです。
エチコマからナカノタケって、近いようで遠いのですね。藪の中お疲れ様でした。 遭難しないでよかったですね。
名前がわからないとゆう緑のお花! 先日尾瀬で初めてみた「オゼタイゲキ」と思い調べてみたら、それって尾瀬にしか咲かないらしい(@_@;)
マジで?
興奮しながら調べてみると、上部の花葉が3枚がオゼタイゲキ、2枚がナツトウダイらしいです・・・。 写真ではよくわからないですが、3枚だったら大発見かも~(^○^)/
魚沼人、越後三山で幻の花大発見!!