新緑残雪の八海山登山(大崎口から)~1~

2013年5月26日(日)。

新緑たけなわの八海山へ登って来ました。 :razz:

国道252号線、雪割街道が開通したので
日曜日は尾瀬燧ヶ岳を予定していたのですが
土曜日になって日曜の天気予報が悪化。
燧ヶ岳はお昼に雨・・・・
では、谷川岳は・・・・
やっぱり曇り雨・・・・
先週はほぼ一週間ず~っと晴れていました。
そんなにずっと晴れの日が続くこともないでしょうから
仕方ないのですが・・・・・

どうしたことか???
魚沼の天気予報は晴れマークが並んでいます????

では???
早起きしてから予報次第で行き先を決めますかね。

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今日は3月の守門岳以来、タケちゃんも復帰しました。
ジョギング中にふくらはぎが軽い肉離れを起こしたそうで・・・・・ :shock:
一ヶ月くらいは安静にしていたとか。

朝起きてネットで天気予報チエック。
やはり昨夜と変わりなく、魚沼だけ晴れマーク。
窓を開けて外を眺めるが
[tegaki]完全にくもり・・・・[/tegaki]
権現堂山の標線ははっきり見えていますが・・・・
晴れそうにもないようにも思いますが????
もう梅雨入りも間近なので少ないチャンス!行くだけ行ってみますか。

私は近場の駒の湯温泉から越後駒ケ岳と考えていましたが
[tegaki]またかよぉ~![/tegaki]
タケちゃんの希望により八海山を一合目から登るということになりました。

一番下から登ります。
八海山尊神社のある大崎口登山コースです。
私も八海山は年に何回か登りますが
大崎口からの登山は初めてです。

私は今年の3月下旬にロープウェイから薬師岳へ登っています。

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5時40分ころ、八海山尊神社の駐車場へ。
車が一台だけ止まっています。
登山の人のですかね???

八海山登山というと、殆どの人が八海山ロープウェーを利用するようになってしまったので
大崎口から登る人なんて、マニアックな人とか?
変人とか・・・・
山伏の人とかだけになってしまったのでは・・・・・・・

霊峰として知られる八海山。
山岳信仰の山なので、ここから登るのがいいのでしょうけども。

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八海山尊神社より

御由緒
八海山のおやしろのそもそものいわ れは、 中臣の鎌足公が御神託を頂いて御室(現六合目)に祠をもうけられたのが始まりだと伝えられております。また、八海山には役行者小角、つづいて弘法大師が頂 上で密法修行されたという、山岳信仰の社寺にみられる事蹟譚があり、古くから両部の霊場として知られていました。八海山信仰の歴史上の初見は、南北朝中期 に編纂された『神道集』に越後の三の宮・八海大明神とあり、霊験あらたかなことがつとに知られていましたが、必ずしもローカルな範囲を出るものではありま せんでした。   ところが寛政六年、大崎村出身の木食泰賢行者が木曽御嶽山の中興開祖・普寛と共に登拝道を開くに及び、ついに八海山は御嶽山の兄弟山として列格し、次第に 全国にその名を知られるようになり県境を越えて各地の講集団が訪れるようになりました。大崎口登拝道は八海山開山の偉業により、一躍輿望をになうに至った 泰賢行者自ら、出生地の御嶽講を率いて享和三年(1803年)に切り開いたもので、このが大崎口里宮(現八海山尊神社)を世に知らしめた始まりです。その 後、泰賢行者は大崎口里宮を拠点に諸国を行脚し、八海山信仰の布教に身を捧げました。  こうして八海山大崎口里宮は、御嶽信仰の霊場巡拝地となり、その信仰は親から子、子から孫へと代々引き継がれ、今日に至っております。
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登拝ですので!
登山ではないのです。

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大きく立派な鳥居をくぐって

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無病息災、安全登山を祈ります。

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大崎口の登山口は
神社上の蕎麦屋、宮野屋さんの奥からです。
ここの蕎麦屋さん随分前に何回か食べましたが
生卵がついてくる????
薬味にくるみ・・・・・
謎なんです。 :roll:

6時過ぎに出発。
登山口の標高は245メートルほどしかありません。

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八海山尊神社は広い敷地に拝殿や石碑などがならび
とても趣深いところですね。

こっちじゃない・・・・・ :mrgreen:
一番奥の社殿の右に登山道の看板がありました。

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では登拝道をありがたく踏みしめながら山伏の心意気で歩いていきます。
お経・・・じゃなかった・・・
呪文?はわかりません・・・・
法螺貝も持っていません・・・ :oops:

そう、
[tegaki]六根清浄、六根清浄・・・・・[/tegaki]
でしたかね。

はじめは鬱蒼とした杉林の中を進みます。

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チゴユリ

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ヒメシャガ

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あまり人が歩かないのかと思っていましたが
登拝道はとてもきれいに整備されています。

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ヒメシャガがたくさん咲いています。

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こんなにたくさん咲いているのははじめて見ました。

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急登はあまりありませんが、梯子がありました。

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いたるところに石像や石碑などが見られます。
やはり信仰の聖地。

 

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30分ほどで二合目に到着です。
鐘がありますので、もちろん
[tegaki]ガァ~~ン、ゴォ~~~ン![/tegaki] :mrgreen:
ここのところクマ目撃情報も多いので、熊よけのためでもあります。

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新緑がとてもあざやかです。

この登山道は展望がなく、風も抜けないので
すでにかなり暑い。 :oops:

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チゴユリ

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少し標高が上がりました。

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大量の落ち葉が積もった道です。

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若者がタケちゃんを追い越して来ました。
地元の人ですかね?
ロープウェー登山なんて邪道だっ!! とか??????

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自生しているフジも満開。

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ユキツバキがたくさん咲いている花の道です。

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もうすぐ霊泉小屋です。

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あちらにもなにやらたくさん並んでいます。

★恥ずかしながら下調べがなかったので
わかりませんでしたが。
あちらに見えるものが名水「金剛霊泉」のようです。
八海山のご神水。
新潟の名水に選定されています。
八海山尊神社まで水は引かれているようです。

そういえば、なんだろうと思って見ていましたが
貯水槽みたいなものと黒いパイプが
あちこちにありました。

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深い沢には雪渓があるので、少し涼しくなりました。

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霊泉小屋 719メートルです。
立派な避難小屋です。
宿泊もでき、トイレもあります。

 

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霊泉小屋から四合半まで3.0キロ。
けっこうな距離があります。

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植生が変わりブナの森になりました。
曇りの天候ですが、春の鮮やかな色彩です。

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登山道脇にはイワウチワもたくさん咲いています。

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とても気持ちのいい道です。

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カタクリ

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三合目です。
一休み。

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魚沼盆地の田園風景。
まだ、田植えもすべて終わっていませんが、田んぼにはすべて水がはられました。
春の魚沼は水の郷ですね。

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ブナの新緑の道を進みます。

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太陽が見えます。
やっぱり晴れるのだろうか?

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この大量の落ち葉は夏までに土になるのだろうか???
フカフカですが、急坂は滑ります。

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オオカメノキ

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前方に広い雪渓が現れました。

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[tegaki]涼しいっ!!!![/tegaki] :razz:
雪があると本当に涼しい。
残雪のある季節はこれがいい。

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残雪と新緑は絶妙な彩り

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ここだけかなり広い雪田になっています。

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イワナシ

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鐘はすべて鳴らしてから歩きます。

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そろそろ八海山スキー場のようです。
ロープウェーの音が聞こえてきます。

8時始発のロープウェーよりも先に着くかと思いましたが
案外時間がかかりました。

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タムシバの向こうには魚沼

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8時半にロープウェーの展望台着。
1160メートルほどです。

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ようやく前方に八海山を望むことができるが、まだ遠い。

しばし、休憩タイム。

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テント泊らしき単独者が大崎口へ降りていった。

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遥拝所でお参り。

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四合目は八海山ロープウェーの少し上にある。

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ここからは八海山を眺めながらの展望のいいコースとなる。

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越後駒ヶ岳

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春の固くしまった雪の上を快適に。
リボンも立てられているので、迷うことはない。
視界があればだが。

ロープウェイからの先行者が数名いるようだ。

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女人堂の急斜面も祓川から上も
ずいぶんと雪が少なくなった。

雪形は駒だと思うが????
下界からもいつも見ている
[tegaki]怒ったワンコ???[/tegaki]
私にはそうのようにしか見えないが。

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残雪の冷気と森林浴といっぺんに楽しめる。

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「キュキュッ、キュキュキュキュッ・・・・・」
よく耳にするこの鳥の鳴き声はなんだったっけ? :roll:

鳴くまで待たなくても
高い梢とまったままホトトギスが鳴きっぱなし。 :razz:

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六合目の女人堂の急登へ。
こんな急なところを3月によくも登ったものだ。
甚だ危険そうにしか見えない。

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少しだけ雪斜面を登ると、もう夏道が出ています。

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そう、「胎内くぐり」というところが昔はあったのだが・・・・・
今もあるらしいが???

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ここだったであろうか?
大岩の中に梯子が掛けられていて岩の中を登ることができたのだが???
横からちょっと覗いただけではっきりとは確認していないが、内部は土砂で埋まっていて
今は通れなくなったのかな? :roll:
ここじゃなかったのかな????

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雪が大量に残っていますが、夏道を通れます。

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六合目
女人堂1370メートル。

ちょうど10時になりました。
予定では、もう山頂についている時間だったのですが???
けっこう時間がかかっています。
また一休みです。 :oops:

休み時間がけっこう長いのですね。
タケちゃんは今年2回目の登山なので
のんびり登山です。

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晴れてはいますが、霞がスゴイので、遠望はききません。

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祓川からの登りに3名います。
見えているほど急ではありませんが、けっこう足に堪える登りです。

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ここはまたきれいにバッサリ雪崩落ちていますね。
ここが雪崩れると雪形が出現するわけです。

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浅草岳から上は夏道が出ているように見えます。

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ずいぶんと休んだので、進みましょう。 :razz:
雪も硬いのでツボ足のままです。
私は登山パンツだけでスパッツもつけていません。
これでもまったく濡れません。

心配なら軽アイゼンくらいはつけたほうがいいと思います。
まあ、滑り落ちても途中で必ず止まりますが。 :mrgreen:

しかし、思いがけずに青空の八海山になりました。
[tegaki]晴れ男は・・・・[/tegaki]
[tegaki]やっぱり、タケちゃんかぁ?[/tegaki] :roll:

 

つづく・・・・・・

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