雪の里山「鳴倉山」へ
2014年1月19日(日)
魚沼の里山 雪の「鳴倉山」へ登ってきました。
昨日は午後から休みでしたが
来週は雨が降るような予報もありましたので
さほどの積雪はありませんでしたが雪が重くならないうちに
屋根の雪下ろしを片付けてしまいました。
日曜日にはどこかの里山散歩へ行きたかったのですが
朝から、けっこうな雪が降っています。
今週もダメかぁ・・・・
裏の雪かきなどをしていると
雪がやみました。
今日はさほど降らないのかな?
ならば、でかけてみましょうか!
やってきたのは、
文化会館。
鳴倉山 579メートルへ登ってみます。
いつもの大力山の隣のお山です。
大力山よりも70メートルちょっと高いです。
距離も2.4キロちょっとあります。
(大力山は1.5キロ強)
少し青空も見えてきましたので
今日はもしかしたら天気予報が外れてくれるかも知れませんね?
登山スタートの写真を撮ろうとしたら・・・・
「メモリーカードが入っていません・・・・・」
あああ~~~・・・・・・
また、家へ逆戻りして
再び準備ができたのが10時40分になってしまいました。
あまりにも遅すぎです・・・・・
10時47分。
文化会館裏のここらへんからスタートです。
積雪のある冬季限定コースです。
夏の登山道はこのコースにはありません。
左の小山を登っても行けますが
右側の杉林を登って支尾根へ。
干溝の林泉庵の脇から登るのが一般的のようですが。
ノントレース・・・・
時たま、山スキーの人が登っていたりするのですが
さすがに今日は先行者はいません。
あわよくばと、密かに念じておりましたが・・・・
冬は大力山に比べると鳴倉山へ登る人は
ずいぶんと少ないようです。
今日もMRSスノーシューですが出だしから膝まで潜ります・・・・・
こんな深い雪でこんな時間に出立では山頂まではとても無理でしょう?
一人ラッセルでは3時間くらいはかかるかも知れません?
これまた散歩などというレベルではありませんね。
行けるところまでで引き返しましょう。
杉林の直登はけっこう急です。
降雪後は杉の枝の上に大量の新雪が乗っていますので
落雪注意。
いきなり風が吹いてきたので
ドザドザと雪が落ちてきて
辺り一面真っ白・・・・
雪まみれに・・・・・・
だから、落雪注意です!!!
喘ぎながら杉林の急坂を10分くらい登ると
尾根に出ます。
まずはあそこに見える
通称「一本杉」を目指して登っていきます。
312ピークでしたでしょうか。
標高わずか240メートルほどだと思うのですが
ここには見事なブナの巨木があります。
スタート時は曇り空でしたが
横殴りの雪になりました・・・・・
木々から落ちて飛ばされてくる雪にまじって
猛烈な吹雪です。
身を横にしてやり過ごします。
出だしからハードです。
一本杉へ向かって黙々と膝ラッセル・・・・・
今日も修行のような里山ラッセルなのか?
11時21分
311.5ピークの一本杉へ到着です。
ラッセルのわりには思ったよりも早く着きました。
相変わらず雪が激しいので
杉に身を寄せて休憩タイム・・・・・
鳴倉山方向はなにも見えません。
今日は展望はダメそうなので
このまま引き返しますか・・・・・
休むこと10分ほど
少し視界がでてきました。
上空はかなり風が強いようで
青空を連れてきました。
しかし、北の空からはまた雪雲がやってくるようです。
青空はあっという間に東へ移動していきます。
スタート前には鳴倉山の山頂も見えていました。
雪がやんでようやく少しだけ山頂がうっすらと見えます。
もう少し頑張って進んでみましょう。
視界さえあれば気持ちも萎えませんね。
一旦下って、下に見えている鉄塔へ行きます。
このコース中の唯一の危険ポイントです。
40度以上は傾斜があるかと思われる坂です。
残雪期は両側が雪崩れます。
新雪でも表層雪崩が起こるでしょうか?
途中にはクラックも入るので要注意です。
ここで穴ぼこに落っこちたりしないように
今日はスコップも持参してきました。
写真では急には見えませんが急です!
正面の木を目標に直登でいいでしょう。
では、慎重に行きましょう。
今時期は穴ぼこもないようで
雪もけっこう締まっています。
思いの外容易に突破できそうです。
急登終了。
一安心です。
街からお昼の音楽が聞こえてきました。
もう12時ですか~・・・・・
雪はパラパラ程度になりましたが
あと1時間半くらいはかかりそうでしょうか?
前方に見えているピークは山頂ではありません。
眼下に小出市街が少し見えますが
またまた雪雲がやってきそうです。
このピークも乗り越えて行きます。
雪とガスで・・・・・
ホワイトアウト状態です。
真っ直ぐ先が道ですが・・・・・
今年は雪が少ないので
灌木の頭が出ているので目印に進みます。
北斜面(左側)は切れています。
雪庇が張り出していますので要注意です。
雪と空の境目がよくわかりません。
しかし、今日は寒いです。
寒気が入っているので当たり前ですが・・・・・
左側は雪庇。
雪庇と空の区別もよく見えないので
できるだけ木の近くを歩きます。
12時39分
黙々と膝ラッセルをしてきましたが
前方に薄っすらと見えてきたのは
山頂の直下ではないですか!
もう一息です!
盛大に雪崩れていますね・・・・・
低い灌木があっても雪崩れる時は雪崩れるのですね。
山頂直下のこの左斜面はそれほど斜度がないのですが・・・・・
振り返ります。
これでも少しは視界がよくなりました。
霧氷がきれいです。
太陽はすぐそこですが
今日は寒いのでぬくもりは感じられません。
ほんの数秒間ですが、ガスが晴れて
少しだけ街並みが見えました。
12時53分
山頂はあそこの先です。
湯之谷
小出
すぐそこなのですが・・・・・・
雪が深すぎて、もがいているだけで
全く前に進めません・・・・・
完全なパウダースノーですが
吹き溜まっていて、腿の上まで新雪があります。
山頂を間近にして
牛・・・・・・・
スコップ持ってきたことすっかり忘れてますね・・・・・
スコップで雪をかき分けながらなら簡単に進めるのに・・・・・
直登はとても急で雪が深いので無理そうです。
右の林道らしきところから行きます。
今年はまだ雪が少ないので
横の木々がまだ埋まっていません。
鳴倉山はハンググライダーのメッカなので
夏場は車で林道を登ってこれます。
とても600メートルに満たない里山とは思えないくらい
きれいです。
山頂はどこでしたか????
あそこです。
あたりは白一色であのナイフリッジの山頂までは
怖くていけません。
13時9分
今日の山頂はここということで。
なんでストックかというと、
一眼レフカメラでも風景がほとんど真っ白なので
まったくピントが合わないからです。
スタートから激ラッセルでしたが
なんとか2時間20分くらいで登ってくることができました。
一人ぼっちで頑張りました!
雪はすごいは、寒すぎてとてもじゃないので、
林道へ避難してランチタイムにしましょう。
このへんで・・・・・
顔を出してくれそうで
出してくれないお天道さま。
この寒いに・・・・
かんぱぁ~~~いっ!!!!
異常だな・・・・・・
もちろん、こんな日に登ってくる人は
誰もいなかった・・・・・・
じっとしているととても寒いです。
薄手のフリースを着て、
ウールの帽子に手袋に替えましたが
寒すぎて、手の指先が痛くなってきました・・・・・
缶ビールの飲み口だって凍っています・・・・・
なんやかんやと30分もこんなに寒いところにいました。
温かいスープを飲めるようにすればよかったです。
冬の里山もあったかスープに限りますね~。
13時44分
下山開始。
下山は1時間もあれば大丈夫だと思います。
手の指先が痛いので
冬用の手袋へ交換。
こんな里山で凍傷なんてありですか?????
この日は街場でも、日中は氷点下1℃前後の真冬日だったようなので
鳴倉山山頂は氷点下6℃前後でしょうか。
風があったので体感気温は氷点下10℃以下だったのではないでしょうか。
ラッセルの跡もすでに雪が積もっています。
山頂を振り返る。
時々、少しだけ眼下が見える。
急坂ポイントへ
風と降雪で、すでに自分のトレースはほとんど消えています。
スノーシューでこのような坂を下るのは一苦労。
ここを無事に下れば一安心。
こんなところまで降りてきて
お日様が。
お日様が出ましたが
雪は降っています。
おとなりの大力山も見えました。
今日は誰も登っていないだろうな。
鳴倉山山頂も見えた
一本杉で一休み。
お日様が顔をだしたのは
ほんの僅かな時間。
また雪が降ってきました。
大寒も明日なので、こんな鉛色の空が普通の魚沼・・・・・
14時59分
無事に下山。
昨日は雪下ろしに
今日は厳冬の里山ラッセル登山・・・
なかなか、よい運動になった。
なかなかシンドかったが誰も登っていないまっさらな尾根に
一人黙々と足跡をつけていくことも
少しは楽しいということにしておこう・・・・・
なにが面白くてこんなことしているんですか????
などと尋ねたりしては決していけません!
これで晩酌のビールもうまいではないか!
この冬はいまのところは雪が少ない。
節分のころにもうひと降りとなるだろうが
今年は3メートルを越えるような大雪にはならないのではなかろうか?
次回は晴れた日にゆっくりと眺望を楽しんでみたい
魚沼の里山 鳴倉山でした。
おしまい。
“雪の里山「鳴倉山」へ” に対して2件のコメントがあります。
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こんばんは。
ご心配いただきありがとうございます。
魚沼の里山とは言え600メートル級となると
寒くて雪の日はなかなか厳しいものがありました。
晴れた日に行きたいのはやまやまですが
日曜日は大したこと無いと思い、ついつい出かけてしまいました。
山用のGPSなど持っていませんが、一応地元っ子なので
地形は把握しているつもりです。
携帯電話は通じます。
コンパスは必ず持参しています。
でも、油断は禁物ですね。
晴れていればどうってことない山ですが
厳冬期の里山は過酷な自然美を見せてくれました。
今晩は!
恐怖の鳴倉山、パソコンを上から下にスクロールしながらマイナス7度もある山では少し間違えば死と隣り合わせているのですよ。仮に足を捻挫して歩けなくなったら・・・携帯電話は電波が届くのでしょうね。穴にでも落ちて雪に潜ったら携帯は使えませんよ。晴れた日のはなこさん観察にしましょうよ・・・余りにも怖い悪天候の鳴倉山でした。今冬は大雪とのニュースですが東北、青森、秋田方面で魚沼は思ったほどの量ではなさそうで良かったですね。でもまだ安心は出来ません。