北アルプス表銀座縦走「大天井岳から槍ヶ岳」~2日目槍ヶ岳へ~

2016年7月29日(金)~31日(日)

 

北アルプス表銀座縦走 槍ヶ岳登山のつづきです・・・・

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小1時間もすると
東の空は雲が切れ、安曇野の街が見えていた

明日の天気は期待できそうか?

こうして初めての北アルプス テント泊一日目は、すこぶる心地よい時間をすごし
暗くならないうちから眠りについた・・・・・・

 

しかし・・・・
山の天気は変わりやすい(;´∀`)
夜中にテントにあたる雨の音が聞こえたような気がした

1時半くらいに目が醒めたときは小降りの雨
しばらくすると、土砂降りの雨模様となってしまった
大気の状態が不安定なのは承知していたので
1時間もすれば雨雲は抜けるのではないかと勝手に想像していたのだが
2時間、3時間してもいっこうに雨の勢いは収まる気配がない
小屋のトイレに行ってから、小屋の登山相談センターで情報を得る

テント泊をしていたひとかたが避難していた
なんでも、テントを設営した場所が悪かったらしく
大浸水してしまいすべてがびしょ濡れになってしまったそうだ

小屋の人に尋ねると、昨日16時の気象予報士の今日の天気予報がはってあったが
今日の天気は晴れ曇り、ガス・・・・
大外れである(;´∀`)
局所的に降っている雨だそうだ
雨雲レーダーではあと数時間で雨雲は南へ移動するらしい

テントへ戻ってとりあえずは待機
今日の行動予定を皆で検討する
槍ヶ岳は諦め、燕岳から下山
西岳から水俣乗越まで行って上高地へ下山・・・・
槍ヶ岳は簡単には私を受け入れてくれないのか?

すでにテントを撤収して出発の準備をしている人たちもいる

しばらく、もんもんとした時間が過ぎる
パンを頬張り軽い朝食だけは済ませておく
6時前には雨はかなり小降りになった
5時出発のタイムスケジュールが随分と遅れてしまったが
行けるところまで進んでみようということになった

 

 

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2日目の行程は
大天井岳から西岳を経て難路の東鎌尾根を超え
槍ヶ岳へ向かう計画だった(*_*;
また雨がひどいようなら水俣乗越からそのまま上高地へ下山

ザックカバーにカッパの上だけ着て
大天井岳テント場を6時半に出発
1時間半のタイムロス

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大天井ヒュッテを目指す
雨で足元は滑りやすいので注意して進む

人気の縦走路だけあって、大きなザックを背負った若者グループと出会う

雨はほぼ止んだが、また天候が急変するかもしれない
気分がなかなかのらない

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7時23分
分岐到着

槍ヶ岳まで7.5キロある
遠いの~(;´∀`)
この7.5キロは簡単な道ではない

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少し休憩してカッパは暑いので脱ぐ
すると北の空には青空が見えてきた

やはり雨雲は南へ移動しているのだろう

 

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穂高方面も少しガスがきれてきた
この感じならなんとか行けるかもしれないな

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すぐ下は大天井ヒュッテ

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おいおい(;´∀`)
あれ超えるのか??

と思いましたが
あの山は牛首展望台のようです
随分と高い展望台だな
100メートルくらいはのぼらなければならない
展望台にしてはえらく大変そうだな
何の展望台かといえば、もちろん槍ヶ岳が美しい見えるスポット

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7時36分
大天井ヒュッテ 通過

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この登山路全部歩いてみたいわ(^o^)

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[tegaki]はい![/tegaki]

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どんどん下っていく

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あれが西岳だろうか??
あんがい遠いな

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すっかり雨はあがり
ピーカンとはいかないがいい感じに

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多少のアップダウンはあるもののさほど辛くはない登山路だが
今日はやけに足が重い

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8時10分

ビックリ平
ヒュッテ西岳まであと2時間半

晴れていれば槍ヶ岳の眺望がすばらしいらしいが
なんにも見えません

ここでも大きなザックの若者たちと出会う
みんな有に20キロ以上を背負っているようだ
若いってすごいな

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ここからはほぼ水平移動かな?

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西岳はもう少しか

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実はあそこは西岳ではない(;´∀`)

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9時13分
見えていた頂きは赤岩岳 標高2769mでした

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雲がだんだんと消えていく
期待感がますが、やはり今日は体調が優れない

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赤岩岳はどこだったのだろうか??
もう通りすぎているだろう、巻いてきたのだな

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石を積んだケルンが見えてきた

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槍ヶ岳はあそこだ!

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トンガリの穂先が見えない

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9時38分

ケルンのあるところへ着いたが
ここは????

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雨雲はなくなったようだが
3000メートル付近の雲がとれない

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穂高連峰かな?

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あっという間にガスが湧いてくる

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10時5分
ヒュッテ西岳へ到着です

またまた体力が有り余っている
O氏は西岳へ登りに行きました(;´∀`)
すごいものですね
こんなに強靭な方だとは知りませんでした

私はけっこうヘロヘロ気味(;´∀`)
トイレを借りて、CCレモン500を一気飲みする

こんな調子でこれから待ち受ける難路の東鎌尾根を乗り越えられるのだろうか
けっこう弱気の虫がでてきました(;´∀`)
日帰り軽量ザックならなんとも思わないのでしょうが
やはり荷が重くなるとスタスタとは歩けません

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10時29分
さて、ストックはザックにくくりつけ
気合を入れて核心部の東鎌尾根へ突入します\(^o^)/

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槍ヶ岳は見えないけどまだまだ遠そうです

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ハシゴで一気に高度を下げる
東鎌尾根コースはハシゴのアップダウンが多いらしい

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えらく下ったな~

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振り返る
西岳があんなに上だ

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下ると今度は登る・・・・
とにかく慌てないで一歩一歩進めばそのうちに着くさ
というおおらかな気持ちで行こう

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ガスってよく見えないが
ピークがとてつもなく上に見える
[tegaki]落ち着け(*_*;[/tegaki]

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左下に槍沢コース
豆粒のように歩いている人が見える
あちらはあ平和そうな道だな

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さらにどんどん下る・・・・

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11時18分
最低鞍部の水俣乗越 標高2743mへ到着
鞍部と言ってもずいぶんと高いのだな
これからの急登に備えて休憩タイム

雨は大丈夫そうなので、このまま槍ヶ岳へ向かいます
槍の肩まで600m以上登高
といってもかなりのアップダウンが待ち構えているので
600メートル登ればいいわけではない
今回の縦走で一番辛い踏ん張りどころ

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これ登るんか(*_*;

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岩場も多くなってきた
越後駒ヶ岳の小屋直下の岩場くらいさ(;´∀`)

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[tegaki]うひゃ~(*_*;[/tegaki]

もちろんあれも超えるんだよな

先が見えないので、なかなか不安ではあるが
幸か不幸か今日はガスっていて、お日様に炙られてはいない
これでピーカンだったら暑くてバテバテで無理かもしれん

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平和コースの槍沢を眼下に

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[tegaki]ヒェ~~ッ(*_*;[/tegaki]
上まで全部ハシゴではないか!!

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鎌尾根というくらいなので
なかなか細い箇所もありますがさほど危険な感じはありませんでした

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木製のハシゴも角度がさほどでもなかったので
遠目から見たより大変ではありませんでした
長いですが

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まだまだ続くハシゴ道・・・・・

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[tegaki]ゲゲぇ~(*_*;[/tegaki]
まだまだ上があった

ゆっくりペースなのでまだそれほどの疲れは出ていないが
これからさらに険しさを増してくるのか

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この3段の鉄ハシゴは
誰かのブログで見たな

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かなり長いですが
八海山八ツ峰迂回路へ下る長いアルミハシゴより頑丈なので問題なしです

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そろそろ疲れが出てきたようだ
立ち止まっては深呼吸してみる

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きれいなリンドウ
ミヤマリンドウウかな?

高山植物は疲れた気持ちを癒やしてくれる優しい存在ということを実感させてくれる

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12時40分
水俣乗越から1時間ほどしか経過していないのだが
えらく時間が長く感じられる

まだ半分も来ていないのか?

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いくつピークを乗り越えただろう
とてもたくさんだったが覚えていないくらい

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1時になったので
休憩タイム&ゼリー飲料でエネルギー補給

北には青空
あれが北鎌尾根だろうか?
槍ヶ岳はもう近いぞ

 

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大きな岩が多くなってきたが
剣岳のように鎖場などはないのでゆっくりと歩けば問題はない

このあたりからキロ表示が岩に書いてある
ここはあと1.5キロくらいだったかな??
どこまでなのかは不明??
山頂まで?? 槍の肩まで???
遅れないようについていくため写真はない

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傾斜がゆるくなってきた
そろそろだろう

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ヒュッテ大槍が見えてきた
ここまでくればもう道も緩やかになる

気のせいか???
雨粒があたったような気がしたが

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殺生ヒュッテてテント受付を済ませ

2時6分
殺生ヒュッテ テント場へ到着

さてテント張ろうとした瞬間から
悪夢は再び訪れた
ザーザー降りの雨だ

通り雨ならすぐ止むかと待機してみたが
止みそうにはない
今朝のテント道具は濡れたままザックの奥に入っている
シュラフも少し濡れている
今夜も濡れるのか???

ポッキリと心が折れてしまった(-_-;)
皆で相談して、今夜は殺生ヒュッテ素泊まりに変更(6000円)

槍ヶ岳登頂もまだ時間があるのでいけないこともないが
今日登ったところで雨でもちろん視界なし
濡れている岩場やハシゴは危険だ

明朝の登頂に最後の望みをかけてみよう

[tegaki]頑張れ晴れ男!![/tegaki]
O氏は縦走の時に雨に降られたことがないという
ウルトラ級の晴れ男らしいのだが・・・
神通力もこれまでか??

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殺生ヒュッテ

その昔、山で猟をした獲物をさばいたところから
このような物騒な名前が付いているそうだ

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天国だ~\(^o^)/
ご主人の好意により乾燥室も使わせて頂き
今日は空いていることもあって、6名スペースに4名での使用
お布団だよ!!

濡れたものを乾燥室へ入れ
着替えをして気分さっぱり

大きなザックの若者たちもやってきた
今日もテン場で幕営だそうだ
トレランスタイルだけどトレランではないという若者たちもやってきた
外のテラスで食事をしている
おじさんたちにはそんな元気はありません(-_-;)

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もちろんその後は、
3時前から小屋での宴である\(^o^)/
[tegaki]明朝に希望をかけて、乾杯だ![/tegaki]
[tegaki]これだけは元気だな[/tegaki]

今日も一日ビールが旨いっ!!!
よもやま話に華がさく
350缶 500円・・・
やはり4本飲んだな
残っていたウイスキーも

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雨が上がったようなので
そとへ出てみると槍様はぼんやりとしか見えない

 

 

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目と鼻の先の槍ヶ岳が気になって何度も外へ出てみる
端正な円錐形だな
よくよく見ると想像していたほど急峻な感じでもない気もする

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ようやく青空も見えてきた

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天気は確実に回復傾向にあるようだ

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テン泊者はこれくらいしかない
ベストシーズンなのにガラガラだ
天気の影響か

涸沢カールでなにかイベントが有るとかなんとか???

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何度も何度も槍ヶ岳を眺めに外へ

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ついに槍ヶ岳の頭上にも青空が

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穂高方面

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現在時刻5時40分

やがてその圧倒的な存在感を誇示する槍の穂先は黒黒としたシルエットししだいに変化し
均整のとれた三角錐は暗闇につつまれていった

 

 

 

長くてすみませんが
またまた、つづく・・・・・

 

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“北アルプス表銀座縦走「大天井岳から槍ヶ岳」~2日目槍ヶ岳へ~” への2件の返信

  1. アサレンさん
    こんにちは
    長ったらしい記事ですみません

    いよいよメインイベントです(^o^)

  2. 読むのも大変ですが、次はよいよ槍ですね。

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