日向倉山から未丈ヶ岳へ

2017年4月16日(日)

 

 

週末の天気予報はあまりすぐれないようでしたが
土曜日の夕方発表の予報になって、日曜日の魚沼はどうやら晴れの天気に変わったようです^^;

ん~~~っ!!!
天気予報はコロコロと変わって困りますね~

日曜日が晴れとなれば!
もちろん、お山へGOGOです\(^o^)/

夕方、ピッコちゃんの放鳥タイムでビールを飲んだので
気が大きくなったのか?
よし!!!
なれば!! ロングコースの未丈ヶ岳だ

行けるんかい(・_・;)
駒ケ岳よりは楽かもしれんが?
アップダウンが大きいので、日向倉山経由の未丈ヶ岳はなかなかのハードコースだ
未丈ヶ岳へは日向倉山で三分の一程度でしか無い
ピストンでの水平距離は18キロ位だったかな?
標高こそ1500メートル峰ではあるが、日向倉山から未丈ヶ岳間は
アップダウンが多く、しかも奥只見丸山スキー場から伸びている尾根西端の大きな1371ピークを
超え、下降するのが難路だ
急な下降は今時期はもう藪道となっていると思われるので
体力の消耗が激しい
前回は山頂直下も藪道となっていてさらに疲れが倍増した
日向倉山から未丈ヶ岳間は行きも帰りも同じくらいの時間を要する
あと1500峰としては、たまげるくらいに積雪量が多い
急な斜面に引っ張られた豪雪は至る所で大きな口を空けている
中が空洞になっているところも多く、落ちたらただでは済まないよな地帯もある
雪の上ならどこを歩いても構わないという訳にはいかないのも神経を使う

雪の状態も毎年変化するだろうから
前回は問題がなくても、今年はどうなっているかわからない

未年の2015年に初めて残雪期の未丈ヶ岳まで足を伸ばして
えらく疲労困憊した記憶がよみがえる
2015年頃まではまだそこそこの体力があったが
今年は明らかに日頃のトレーニング不足は否めない

まあ、ダメそうだったら日向倉山で日向ぼっこでもいいか^^;

4時起床
そこそこの冷え込みで、霧が少し出ている
ネットで天気予報をチエック
終日快晴マークだ!!
これは期待できるぞ

奥只見シルバーラインはまだ夜間は通行止めです
朝6時から夕方6時まで通行可能

早々と5時半頃に奥只見シルバーラインのゲート入り口駐車場へやって来て
朝食のおにぎりを頬張る
すでに数台の車列ができている

ゲートオープンと同時に車を銀山平へ向けて走らせる

銀山平へきた車はみんな石抱橋へ行ってしまった(・_・;)
みなさん駒ヶ岳の春スキーです

日向倉山登山の取り付きに近い銀山平トンネル出口付近の路肩には、2台の車が止まっていた
私はゲートオープンと同時に来たので少し先に到着したとしても
準備をしているところだろうが車内には人影はない
すでに出発したようなので、ここで車中泊でもしたのかな???

早立ちをすると言うことは、おそらくは未丈ヶ岳でしょうか?
準備をしていると、マイクロバスが大勢の登山客をのせて到着
中高年の登山ツアーだろうか??
尋ねると、銀山平温泉へ宿泊しているそうで
昨日も来たらしいが天気が悪く、今日の登山だそうだ
日向倉山ピストンとのこと

ほかに、こちらへ来る車がまったくない???
今日は快晴の予報なのに
こんなに少ないのだろうか???

前回来たときはかなりの人数だったのだが・・・
日向倉山は荒沢岳、中ノ岳、駒ケ岳の大展望台が望める人気の山となった
知ったようなこと言っても、私も数年前に登ったのが初めて
確かに晴れていれば魚沼の名峰を間近に眺められる絶景のロケーションだ

大勢のグループより一足先に6時半スタート

赤崩山(アカナデヤマ)1165メートル東の稜線まで
標高差390メートルほどを一気に登る急坂からはじまる

大勢のグループの方々は早々にアイゼンをつけていたが
私はツボ足のままで行きます

今日のアイゼンの踏み跡が2名ほど確認できる

振り返ると両翼を広げたよな雄大な荒沢岳

前回はだいぶ冷え込んだ朝だったので
見事な雲海となっていたが、今朝の冷え込みはさほどではない
かろうじて、染み渡りができる程度

延々とつづく急登
先は長いので、ゆっくりと登るが

すでに気温が上昇
レインウエアーを脱いで、長袖とジャージにタオル鉢巻といういつものスタイルにチェンジ

左手には駒ケ岳と中ノ岳

あと一息だ

50分ほどで稜線へ到着(・・;)
前回よりもだいぶ時間がかかっているが
先が長いのであわてないあわてない

一休みだ

前方に未丈ヶ岳
遥かに遠いな~

すでに弱気の虫がでてきたか?
このところは、単独行が減ってきたからか
一人だといらぬ心配をしてしまうのだろうか??
それに、今日はほとんど人と出会いそうにもないことも起因しているかも知れない
ウジャウジャと登山者がいるのはいやだが
あまりにも人がいないのも考えものだ

熊鈴忘れたし・・・・・・

日向倉山もけっこう遠いが
比較的緩いアップダウンの道で
山頂直下に急登がひかえている

しかし、いい天気だな(^^)
雲一つない

グループの方たちはゆっくりと急登を登っている

その後を見ても誰も登ってくる人影がないが???
今日はホントにこれだけなのだろうか??

人気の山だけあって、数日前の踏み跡はたくさんある

後方にはいつも駒ケ岳と中ノ岳が見えている

稜線を30分ちかく歩いているが
なかなか近くならない日向倉山

雪庇地帯へ突入だ

今年の銀山平の降雪量は平年並みくらいだったそうだ
積雪は4メートルを超えたくらいだっただろうか?

日向倉山への雪庇地帯は前回よりも雪庇が大きくなっていないようだ

どっさりと巨大な塊ごと崩落したところがあった(・_・;)
ここは左の谷側から巻かなくてはいけない

ラストの登りにさしかかる

トレースの近くを歩いていれば大丈夫だろう
気温が上昇する午後は、予想もしないようなところから崩落することもあるかもしれない

すぐ横にはもう割目が入っている

荒沢岳、中ノ岳、駒ケ岳のスリーショットだ(^^)

魚沼の名峰揃い踏みといった迫力ある風景が魅力

気温が上昇したのか
すでに潜るようになってきた

何度も振り返る

大勢のグループの他には
だれもやって来る気配がない(・_・;)

この天気なのにどうしたんだろうか??
晴れれば大勢登る手軽な日向倉山なはずなんだが・・・・

日向倉山もそろそろ賞味期限切れといった感じなのだろうか
黄砂がきたので、雪はとても汚れている
できれば、真っ白い雪の時期に登りたいものだな

8時42分
日向倉山 標高1431メートルへ到着(^^)

未丈ヶ岳がまだまだ遠い
あと2倍くらいも歩かなければたどり着かない

とりあえずは休憩・・・・・

双児峰の燧ヶ岳もよく見える

これが何と言っても日向倉山からの大展望

こんな間近に魚沼の秀峰が見られる山も他にはない気がする

眼下の奥只見の湖はまだ雪に覆われていた

8時56分では!
未丈ヶ岳へ向けて出発

お昼前にはたどり着くだろう^^;

アイゼンの踏み跡は4名のようだ
とりあえず、前に4人いるので良かったと少し安堵する(・・;)
誰もいないとここからのルートは少々怖いところが満載

しかし、遥か彼方だな~

雪庇が崩れたので、尾根の左側を歩かなくてはならない
左下がりなのでとても歩きづらい

魚沼でも有数の豪雪の山
雪の塊の崩落がすごい

ようやく鞍部あたりまでくだってきた
大きなピークが1371が迫ってくる

先行者2名を目視できた

ピークまでの登りがシンドそう

振り返ると
日向倉山が白くて綺麗だ

中ノ岳、駒ヶ岳も見え隠れする

先行者のトレースはかなり西側(谷側)をトラバースぎみに登っている
こんなに谷よりを歩かなくてもいいと思うが
穴に落ちるよりはましか

谷側はけっこうな急斜面
ツボ足で歩いているのだが、ところどころ雪面の下が凍っているところがあったりして
ズルっと滑って肝を冷やす(・_・;)
キックステップを蹴り込むのは疲れるな~

ピークは藪になっていた

だいぶ西側から回り込んできた

さて・・・・・
問題の急下降ポイント

割れているな~
積雪量はまだ4メートルをかるく超えているだろうか

隠れ穴に落っこちたら、ただでは済まない

もちろんスコップは持参している

少し下ってきた

これから藪地帯

まだ序の口・・・・

ここからは長そう

ゆっくり枝葉を分けながら、足元に注意して進む
あわてないあわてない(・・;)

ストックは邪魔なのでザックの後ろに刺そうとするが・・・・
うまくできないので、持ったまま
テニスエルボーの右肘がなかなか治らないのでまだ痛い(・_・;)

右の雪渓に降りて歩ければ楽なのだが
雪の状態が悪すぎるので、このまま藪漕ぎ

そこそこの灌木藪だ

前回来たときは右の雪渓に降りられたのだが・・・・

こんな事になっているので
とても怖くて乗れたもんじゃないな

15分ほどかかって藪下降終了

やれやれであるが
やっぱり疲れた(・_・;)

平らなところで休憩したいのだが・・・・
平らなところがない

疲れた(・_・;)

休憩しないとダメだ

日向倉山から未丈ヶ岳山頂までの三分の一ちょっとしか来ていない
ケータイのGPS(山旅ロガー)でログをとってきたんだが・・・
確認すると登りだしから止まっていた(-_-;)
時刻は10時20分前か
あと1時間ではつかないだろうな~

だいぶ疲れたし・・・
今日はこの辺でまったりしようかな~
また、弱気の虫が出てきた

この藪のピークは帰りももちろん越さなくてはいけないと思うと
気分が滅入ってしまう

奥只見丸山スキー場からボーダーが歩いてきた
その後、このピークを超えるつもりらしく果敢によじ登りだした

せっかくの好天なので
12時までをタイムリミットと決め
のんびり歩いてみましょう

★山頂手前からの写真をパノラマにしました
クリックすると拡大します

山頂手前の1472ピークを超えると・・・・

かなり近くなった未丈ヶ岳山頂

下山してきた若い女子2人とスライド
山頂直下は藪ではないそうです(^^)

11時
山頂が近くなったので意外と元気だったりする・・・・

ここまでくればあと30分はかからないだろう

直下の急登へ

キックステップを蹴り直登する
ここは短いので、滑り落ちても下で止まる

雪がまだあるので、そのまま進める

11時20分
三角点タッチ
なんとか5時間以内で登ってくることができた

風がわりと強く吹いている
山頂の南の低木近くに女性2名の方がいた
話をすると、こちらも前泊して朝5時から登りだしたそうだ

それにしても、本日の数少ない未丈ヶ岳登山者は女性ばかり4人とは恐れ入りました
女子力恐るべし(・・;)

標高1553メートルにしてはとても大変だった未丈ヶ岳です

[tegaki]やっぱり、顔はヘトヘトだわ^^;[/tegaki]

しかし好天で景色は最高だ

春にしては霞もうすく遠望が効く

唐松山~権現堂

小出の方

毛猛山塊

浅草岳

よくわからんお山

会津のほうの山もよくわからない

 

★山頂からの写真をPanoramaにしてみました
クリックすると拡大します

このmerge画像なんか変だ
右下が山になってる
Photoshop頭悪い(-_-;)

[tegaki]かんぱぁ~~~いっ(^^)[/tegaki]
未丈ヶ岳山頂、独占だ!!

 

少し風がありますが
灌木の横なら風も弱くなりたいして寒くはありません
手袋がいらないくらいの温かさです

だ~れもやって来ません(^^)
これほどガラガラだとは思いもよりませんでした

 

正午を過ぎましたので
下山します

もう誰も来ないと思っていましたが・・・・
ピークを乗り越えたボーダー達がやってきました

スキー1名
ボード3名ですね

やっぱり藪漕ぎに苦戦したそうです^^;

さてと
1371の藪ピーク超えです

来たときと違うコース取りをしています
思い切って雪にのりました

雪の下からはマンサクが咲きだしています

大丈夫か・・・・・

すぐ左は盛大に割れてます

雪の塊が半端じゃないな~

藪漕ぎをさけて
崩落した雪の際に沿って行きます

といっても、灌木につかまりつつ・・・・

限界なので灌木につかまり藪尾根へ上がります

灌木藪ですが、かき分ければそれほど密藪ではありません
ゆっくりですがわりとスムーズに進めます

藪地帯突破(^^)

というかその上の雪面がとても急なので
こっちのほうがビビった

鞍部まで下ったら
あとはひたすら右下がりの斜面を登っていく

誰もいないと、キツさが増すな~

このあたりでも積雪は4メートル近い

日向倉山への登り返しはかなり堪える
未丈ヶ岳の登りよりも傾斜がある

2時間でつくかと思ったが
あと少しを残して2時になった^^;

午後になって急に曇り空になってしまった

中ノ岳の山頂部だけ輝いている

2時9分
日向倉山へ到着です

[tegaki]やれやれ・・・・やっぱりハードでした[/tegaki]

山頂手前で滑り降りていくスキーヤーが数名見えましたが
もう誰もいません

すっかり曇り空になった
今日は終日晴れの予報だったのに

これでは駒ケ岳が銀色に輝かない

しばし休憩・・・
エネルギー補給にゼリー飲料を飲む

2時21分、では一気下りをします

足はまだ大丈夫のようですね

手に取れる高さのヤドリギ

誰もいなくなったし、寂しい空模様になってしまった

 

先週の魚沼里山アルプス周回でもそうだったのだが
登山靴の中が少し濡れてきて靴下が湿っぽいような感じがする
昨年までこんなことはなかったのだが・・・
今日はスエード部分にはワックスも塗ってあるし
防水スプレーも吹いてきた

濡れるとすればスエード部分からか
足の甲の部分か???
やはりこのようなグサグサの雪には弱くなったのか
経年劣化????

2014年10月に購入していた
意外と高価なScarpa トリオレPro GTXなので
3シーズンでこんな感じじゃあ困った
手入れが悪いからなのだろか?

北ノ又川からダムへ注ぐ水量が少ない

少しだけ日が当たってきたが・・・
やっぱりいぶし銀に輝かない駒ヶ岳

遥かに遠かった未丈ヶ岳
ありがとうございました(^^)

また来ます・・・・

そういえば、グリーンシーズンの未丈ヶ岳へは登ったことがない
暑そうだし、マムシくんの宝庫だそうなので
あまり行きたくはないか

3時12分
急坂を駆け下ります^^;

3時25分
速っ!!
無事に下山しました\(^o^)/

 

2年ぶり2回目の残雪期の未丈ヶ岳
穴に落ちないでよかった、よかった

1371ピーク下降の藪地帯は、どんどんと雪が崩れて
普通の藪山になるのも時間の問題のようです
ギリギリセーフという感じだった未丈ヶ岳でした

 

予想していなかった、日曜日の晴れ
遠かったですが、残雪期の未丈ヶ岳へなんとか登ることができ
とても満足のいく山行となりました
今日は赤崩山の稜線で日焼け止めクリームを塗って、サングラスもしたので
顔も目も大丈夫でした
おまけに、翌日の筋肉痛がまったくありません
不思議です・・・・

それにしても、人に遭わなかった未丈ヶ岳
そろそろ、クマも冬ごもりから活動期になったでしょう
クマさんのほうが数が多そうです^^;

 

この日の小出の気温は23℃を超えました
春を通り越してすっかり初夏のような陽気
未丈ヶ岳の山頂は風があって動かないと寒いくらいでした
雪がたくさん残っているとずいぶんと違うものです

この暖かな陽気で桜もほころび、里ではそろそろ春満開となりそうです\(^o^)/

 

Twitterボタン
ツイッターやってます!

“日向倉山から未丈ヶ岳へ” への4件の返信

  1. アサレンさん
    おはようございます
    日向倉山経由の未丈ヶ岳は遠いですね~
    疲れました(・・;)

    核心部はやはり1371のジャンクションピークの登下降でしょう
    雪がついていても、藪が出ていてもどちらでも難儀しますね
    雪がついているときは塊ごと落っこちる危険があるので、
    そちらのほうが怖いでしょうか?
    あとは、いたるところが穴ぼこだらけ(・_・;)
    しかも信じられないくらいな深さ・・・・
    以前、深い穴に落っこちた人の話によると
    仲間にロープで引っ張り上げてもらったとか
    単独行だと、自力で上がれなくなるかも知れません(・・;)

    その年によって、まったく雪の状態が異なることもあるようなので
    けっこうな難ルートなのでしょうね

    その分、展望は最高(^^)
    魚沼の名峰が全部近くに勢揃い
    この景色は未丈ヶ岳ならではのものですね(*^^*)

  2. お疲れ様でした。
    未丈が岳は日向倉山~ジャンクションピーク過ぎまでが
    リスキーで体力勝負なのでしょうか。。
    このコース、展望の良さもありますが、豪快な雪庇のひび割も見所のひとつだったりして。。

    日向倉山~未丈が岳は、急登・尾根歩き・名山の展望・雪庇などなど
    雪山ハイクの楽しさを満喫できる、素晴しいコースですよね。

  3. 魚沼の民さん
    おばんでございます
    木こり作業お疲れ様でした

    急に天気予報が変わったので
    慌てて準備をして、未丈ヶ岳行きを決めました
    本当はまた大勢で登りたい山でしたが
    4月も後半になるとあの藪漕ぎ下降は通過困難になるので
    この日か来週あたりまでがギリギリのようです(;´∀`)

    中ノ岳ですが、平年はGWを過ぎても、池の段までの急登は壁のように雪がついている思います
    怖くてとても登れません(・_・;)
    それと、三国川の林道に雪崩れた雪が川まで覆い尽くしていますので
    これも怖くて行きたくありません
    平年並みの降雪量の年は中ノ岳登山は5月下旬以降になると思います
    昨年は異常な少雪でしたので、一ヶ月くらいもはやくに雪解けが進んで5月中旬に登れたのだと思います

    ぜひ大力山友の会の皆さんでゆったりと小屋泊周回しましょう
    例のネギが待っていますよ~(^o^)

  4. お疲れさまでした。
    多分行ったのだろうなと思いながら
    川口で樵をやってました。
    チェーンソーを振り回しながら汗だく・・・
    小生は残雪の中の岳までロングコースはお休みだな。

コメントは受け付けていません。