北アルプス表銀座縦走「大天井岳から槍ヶ岳」~1日目大天井岳へ~

2016年7月29日(金)~31日(日)

22日に新潟(北陸)は梅雨明けしましたが・・・
平年なら北陸より早くに梅雨明けするはずの
甲信地方地方はなかなか梅雨が明けません
28日にようやく関東甲信が梅雨明け
なんだか? いい加減に梅雨明け宣言しないと経済活動に支障ありという感が拭えません??

しかし、太平洋高気圧の張り出しは弱く北からは寒気が入っていたりして
極度に不安定な天気予報が続いていました

毎年梅雨明けと同時期に行く北アルプス遠征登山
今年は魚沼の山の先輩方々と初めてのトンガリ山「槍ヶ岳」を目指します(^o^)
私にとっては初めてのテント泊!
※テントは高いので持っていません(-_-;)

二泊三日の行程で
一の沢(ヒエ平)登山口から常念乗越~大天井岳~~表銀座縦走コース 東鎌尾根~~槍ヶ岳~上高地下山という
私としてはなんとも壮大な?
憧れのルートを歩く計画を立ててもらいました

[tegaki]山登りする人は・・・[/tegaki]
[tegaki]普通に登っている槍ヶ岳なのでしょうけど・・・[/tegaki]

今回のルート
水平歩行距離40キロオーバー。

累積標高差は
上り:約4,002m
下り:約3,745m

メンバーは魚沼の山ベテランさん
「大力山友の会」(仮)メンバーの筋金入りの山屋さんばかりです
海外登山経験もある「魚沼の民」氏、槍ヶ岳北鎌尾根に越後駒ヶ岳郡界尾根も踏破している猛者のS氏
百名山達成して二百三百名山登頂中のスピード登山のO氏と私の4名
私だけ初心者でしょうか
みなさんより一回りも若いです・・・・(;´∀`)
もっとも経験が浅く、足を引っ張りそうで一抹の不安あり(-_-;)

なかなか天候が安定しないため
ネットの天気予報とにらめっこの日々が続きましたが
どの予報も前日の天気が外れているという有様
寒気の影響かまったく天気が読めません
天気予報はあまり当てにはならないようです
天気図には梅雨前線は見当たらないですし
二泊三日の行程ですべて晴れるということもなかなか考えられませんし
一か八か29日からということで決行することとしました
8月に入るともうお盆も間近ですしね

[tegaki]負けるな![/tegaki]
[tegaki]晴れ男っ!!!(*^^*)[/tegaki]

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私は28日もお休みをもらいました
山へ行くのに2日半も休みをとったのは初めて

28日、小出を午後2時に出発して一路松本へ
南松本にある信州温泉健康ランドでお風呂へ入って夕食&軽く前夜の宴
健康ランドで仮眠をとって3時半に安曇野のタクシー会社から一の沢登山口へタクシーで向かいます
下山口が上高地ですので、タクシー会社の車回送サービスを利用します
下山日に合わせて車を安曇野のタクシー会社から沢渡の駐車場へ回送しおいてくれるという便利なサービスです
大人数での縦走の時は割り勘すれば費用が意外と安上がりでとても便利と思います
すべて「魚沼の民」氏が手配してくれました
ありがとうございますm(_ _)m

 

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タクシーの運転手さんによると
今日はそこそこの空模様とのこと
山の上はどうだかわかりませんが
不安定なことには変わりないので
局所的な雨は覚悟しておかないとなりません
[tegaki]ゴロゴロ様だけは勘弁してほしい[/tegaki]

4時7分
安曇野から30分ほどで一の沢登山口へ到着しました

登山口は駐車場がありません
かなり下の方にあったような??

★登山口手前1キロメートル下に40台ほど止められる無料駐車場あり

 

4時20分
出発準備完了です(*^^*)

日の出時刻がだんだんと遅くなってきたので
まだ暗いのでヘッデンを点灯してのスタートとなりました

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O氏提供 記念写真です
いつも山頂記念撮影用に三脚を持参しているそうです

 

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私・・・・
昨夜は5時間位は寝れた
朝っぱらから一応元気っぽいです(;´∀`)

今日の総重量はザック14キロ+ウエストバッグ1.5キロといったところでしょうか
なんとか総重量13キロ以内に収めたくて・・・・
キッチン計にあれこれ乗せてみたりして
計算上は13キロ位のはずでしたが
やはり14キロ越えました(;´∀`)

数日前から入れたり出したりして、いらなそうなものをかなり省いたのですがね
ビールは小屋で買う!!
水も小屋で買うか、水場で補給するので
2リットルだけザックに入れる
水分はとにかく重いが、これがないと死んでしまう
[tegaki]が・・・ザックが重たくなるととたんに亀になる・・・・[/tegaki]
[tegaki]大丈夫か??[/tegaki]

O氏は19キロと言っていたので
それでも私が一番軽いようです

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山の神さまに登山の無事をお参り

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登山口に観光バスやってきました
ツアー登山かとおもわれるので、先に歩きたい

4時38分
ヘッデンをつけてゆっくりとスタートです

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5時前になってようやく明るくなってきました
沢沿いコースですのでいくつも渡渉があります

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とても歩きづらい道です

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5時17分
王滝ベンチ
常念乗越まで約半分弱の距離です
なにもありませんが???
一休み

ベンチがあったのかもしれませんが
すべて崩落してしまったようです
沢は大水が出ればいっぺんに様相を変えてしまいます

山の先輩方は休憩時間が極端に短いです(-_-;)
5分もゆっくり休んでいません
私はけっこう休憩時間をたくさんとるタイプなので
ペース作りがなかなか大変です
マイペースで行くと置いてけぼりになりそうです

なんといってもザックが重いですから
日帰り登山のようには身軽に歩くことができません

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6時14分
笠原沢

常念乗越まで2.2キロ
あと少しですか??

1時間くらいで3~4分くらいの休憩をいれます

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お花畑にはいろんな花が咲いていました

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6時54分
胸突八丁

だいぶ進んできました
あと1.4キロですが
ここからは名前の通りやや急登が始まるようです

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急登なのでしょうが
木の階段が多いです
北アルプスならではの登山道

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センジュカンビが美しい

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胸突八丁の登り斜面にはお花畑

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????

みなさんほとんど写真は撮らない方々のようで
私がウエストバッグから一眼レフを取り出してちょっと写真を撮っていると
もう姿が見えなくなるほど先へ進んでいます
ウエストバッグから出したり仕舞ったりだけでも案外時間がかかる
今回はのんびり写真は撮れないな~(;´∀`)

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胸突八丁はそこそこな急登でした

登りになると何故か追いつく・・・・・
マイペース。マイペースが肝心

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7時34分

第1ベンチ
常念乗越まであと800メートルです

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森の植生が変わりました
アオモリトドマツですか?

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第2ベンチもありましたがスルー

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第3ベンチもありました
ちょっと休憩

乗越まであと300mになりました

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カラマツソウ

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コオニユリ?

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オウレン??

オトギリソウ

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トモエシオガマ?

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オヤマリンドウ

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8時16分

標高2458m
常念乗越へ到着です(^o^)
ガスでなんにも見えません

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常念岳もまったく見えませんね

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スピード登山、元気マンマンなO氏は
常念岳山頂へ向かいました
それにしても体力があります
まったく疲れを感じさせません(;´∀`)
o氏のザックが一番重そうで、確か19キロと言っていたと思います

私も行こうかと思いましたが・・・
1回登っているし、山頂はご覧のとおりガスガスで視界もないので止めました(;´∀`)

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「魚沼の民」氏から美味しいコーヒーをいれてもらって
大休止です

いばらくすると青空も見え始めました
これは期待できるかな?

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山の名前がわかりません?

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常念岳は相変わらずガスに包まれています

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乗越から山頂2857mまで高低差400mほどありますので
O氏が帰ってくるまで早くても1時間半はかかるでしょうか

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コンデジのズームで何度か確認すると
降ってきた姿をみつけました

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それにしてもお元気で(*_*;
たまげたものです

O氏はほとんど休憩時間をとらない登山スタイルとのこと・・・・(;´∀`)

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私たちは長い時間休みましたが
大天井岳へむけて一路北上します

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???

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[tegaki]アルプスの女王様 コマクサ発見(^o^)[/tegaki]

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もう盛りの時期はすぎたようですが
砂礫地帯にたくさん咲いていました

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常念小屋からだいぶ登ってきました
常念岳はなかなか姿を現してくれません

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横通岳 2767mへは西側をトラバースして進みます

 

ガスが出ているし、ハイマツ帯なので
こんな天候時は雷鳥に遭遇する機会が多い
キョロキョロとあたりに目を凝らしていたが見つけることができなかった

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ここにもコマクサがたくさん咲いています

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登高300mほど意外とキツイ

えらく軽装備の若者グループ数名とスライド
大天井岳から常念岳へハイキング
学生は夏休みになったので、何日も山を闊歩するのだろう

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横通岳がどこなのかわかりません??
やや緩く登り気味のトラバース

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距離感がつかめない
ず~っと同じような道をあるいているような錯覚か

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展望が開けそうで、開けないのもじれったい
雨が降りそうではないだけラッキーか

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女王様はハート型(^o^)

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イワツメクサもたくさん咲いていました

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まだシャクナゲも
2500m以上の標高は遅い夏を迎えている

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あのあたりが横通岳なのかな??
今日はタブレットGPSは持参してはいない
荷物になるし、3日間もバッテリーは持たない

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振り返る

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穂高方面が少し見えてきた
晴れていればナイスビューなのだろう

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だいぶ歩いてきたのだが・・・
峰々はガスに覆われている
何処らへんなのかわからないが、とにかく歩く歩く・・・

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O氏が突然
「クマクマっ!!!」

左手の雪渓近くに動く黒い動物
ここから距離は相当離れているが
黒い色は目立つものだな

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一眼レフの望遠はたいしたことないので
あとでトリミングしてみた

親子のクマさんだ
子グマが2頭
やんちゃ盛りのようで、遠くからでも嬉しそうにはしゃいでいる様子が見て取れる(^o^)

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コンデジをザックから取り出して望遠ズームしてみたが・・・
遠すぎて鮮明には写ってはいなかった

私の8年の登山歴の中でツキノワグマを見たのは初めてだ

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ガスが濃くなってきた

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大天井岳の前に東大天井岳がある
この登りがそうなのかな??

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ミヤマダイコンソウ?

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お昼になった
常念乗越から2時間歩いている

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振り返る

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左斜面はお花畑

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ヨツバシオガマ

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チングルマは綿毛になった

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ダラダラと登りが続く
ゆっくりと歩を進める

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ここにはまだチングルマが咲いている

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12時17分
ここは東大天井岳じゃないのか?

大天井岳方面の案内板しかない

休憩をとって軽く行動食

縦走のお昼ごはんをどうしようか悩んでいたが
調度良く山小屋でもあればそこで食事をしてもいいが
そんなにタイミングよくはいかない
ドライフードも持ってきているが大休止しないとそれをつくって食べている時間がない

今日はコンビニのおにぎりを持ってきたのでそれを食べるが
後日はほとんどパンやカロリースティックのようなものになるのだろうな
シャリバテにならねがいいが

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さらにガスガスだ
どこに向かっているのはわからない

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大天荘まで1キロ

今日は大天荘のテント場で幕営する
まだ1時にならないので
かなり余裕を持って着くことができそうだ

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チシマギキョウ?
イワギキョウ??

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大天井岳はあのへん??

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もう少しだ

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このお花はなんでしょ?
とてもたくさん咲いていました

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ミヤマダイコンソウ

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ようやくテント場が見えてきた

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1時29分
大天荘 テン場到着です(^o^)

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私はテントを持っていないので
「魚沼の民」氏が1~2人用のテントを私のために用意してくれた

テントを設営して
とりあえずは大天井岳の山頂へ登ってみることにする

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ヤマハハコ?

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大天荘から山頂までは歩いて10分ほど
ガラガラの石だらけだ

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大天井岳 標高2922m登頂(^o^)

[tegaki]背景は真っ白け[/tegaki]

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祠にお参り

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記念撮影
O氏提供

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テン場へ戻ってきたら
3時前から
さっそくの宴

[tegaki]これがやりたかった(^o^)[/tegaki]
日帰り強行登山時の下山でよくよく目にしていた光景が羨ましくてしかたがなかった
お山の上で酔うまで楽しめるなんて最高じゃないか!!
[tegaki]ベロベロになるまでなんて飲みませんよ[/tegaki]

今回、ビールは一切運びあげていない
ウイスキーだけコーヒーのアルミ缶に200ml入れてきた
小屋で売っている缶ビールは350缶で500円
つまみは適当に・・・・

山談義に花が咲く(^o^)
高地でのアルコールは酔も早いものだな
疲れていることもあるのかな?
それでも4本飲んだな(;´∀`)

外界ではまったく酔もしない量なのに
なぜか、ほろ酔い気分がとても気持ちがいい
[tegaki]山ビール!![/tegaki]
[tegaki]最高だっ\(^o^)/[/tegaki]

 

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小1時間もすると
東の空は雲が切れ、安曇野の街が見えていた

明日の天気は期待できそうか?

こうして初めての北アルプス テント泊一日目は、すこぶる心地よい時間とともに
暗くならないうちから眠りについた・・・・・・

 

 

つづく・・・・・

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