魚沼、雪の里山 下権現堂山へ~1~
2014年2月23日(日)
昨日に続いて
日曜日も里山へGO!GO!です。
今日も朝から雪がチラホラと・・・・・
町内のご近所さんで不幸があったので
野辺送りをしてからの出発となりました。
今日は積雪期に登ってみたい
下権現堂山 897メートルへ向かいます。
昨年も一昨年も1月と2月に登っていました。
1000メートルに満たない
魚沼の里山なので、夏場は気軽に登ることができますが
冬期はなかなか手強いお山です。
積雪期は旧アクシオムスキー場の斜面から登るのが一般的のようです。
もうひとつ西側の尾根伝いに登る人もいるようですが?
スキー場跡地には駐車スペースはありません。
近くの神湯温泉の駐車場へ車を止めてもいいのですが
下山したら施設を利用しないと悪いですよね・・・・
10時を過ぎてしまいましたので
山頂までは行けないかもしれません。
登りのタイムリミットは1時までということとしてスタート。
いつもは3時間くらいかかるのでやっぱり無理ですか・・・・・
先行者を期待していましたが
いませんでした。
しかし、昨日のものでしょうか?
山スキー数名のハイクアップのトレースが薄っすらと残っています。
あまり埋まらないで歩くことができるようです。
下権現堂山は山スキーの人が意外に多くいますね。
この鈴なりの野鳥は?????
ウソの大群でしょうか???
スキー場跡地は一昨年だったかにリフトを撤去したので
スキー場の斜面だけが昔のまま白く残っています。
出だしは少し雪が降っていましたが
北の空には少しだけ青空も見えるようになりました。
廃屋になった建物がまだ残っています。
全盛期、魚沼では人気の高かったスキー場だったのですけど・・・・・・
物悲しい景色です。
スキー場の斜面を登るのが一番疲れます。
スキー場のてっぺん644メートルまで2キロ近くはあったでしょうか?
だいぶ青空に。
このまま晴れてくれないでしょうか。
40分くらいで
第三リフト??の上まで来ました。
思ったよりいいペースです。
守門岳方面の山並みは雲の中で見えません。
3メートル近くはあろうかと思われる積雪です。
これでも今年は少ないのですが
山の上にはあるものです。
ここから、もうひとつ急斜面を登れば644メートルの
スキー場の山頂です。
山スキーのトレースを拾いながらなので
難儀なラッセルの連続ではありませんが
ところどころは膝ラッセル。
11時16分
スキー場の山頂 644メートルへ到着しました。
前に見えるのはリフトのロープが回る部分の残骸。
1時間ほどで登ってきたので
これなら下権現堂山の山頂まで登られるかもしれませんね?
ここまででほぼ半分くらいです。
少し休憩タイム。
んんっ????
この先には山スキーのトレースはあるのか????
なければここからは猛ラッセルになるので無理ではないか???
少し休憩したので先へ進んでみます。
吹雪に消されたのかトレースは見当たりません?
ところどころ断片的ではありますが先へ続く
山スキーのトレースが薄っすらと確認できました。
一旦だいぶ下ります。
やや急登を登り切って
雪庇地帯へきました。
いつのまにやら完全に吹雪となってしまいました。
ここは風のとおり道。
雪が締まっているのでほとんど埋まりませんが
雪庇に注意しながら慎重に。
とても寒いですよ・・・・・
ここの雪庇は大きく発達します。
雪が吹き付ける風上にできる雪庇と
風下側にできる雪庇があると思うのですが???
豪雪地魚沼はこんな里山でも積雪量がとても多いので
なんでもありかな??
あまり左へよらないように注意です。
強風が吹き付けます。
エビエビ・・・・・
雪庇地帯を振り返る
もう少し続く雪庇地帯ですが
残雪期は尾根の雪が谷側に引っ張られて
いつも尾根の真上の雪面が割れて穴ぼこが開くところがたくさんできます。
ストックで確認しながら進みます。
雪の状態がちょうどよかったのか???
穴が空いているところはありませんでした。
いつもここで穴に落ちるのですが・・・・・
吹きさらしになっているところなので、落っこちても積雪量は少ないです。
かなり風、雪共に激しくなってきました・・・・・
今日はお昼くらいからは曇りの予報だったのですが
魚沼の里山は簡単には雪がやんでくれません。
雪と霧氷がすごいことになっています。
とても里山などという雰囲気ではありませんね。
さすがは雪の国魚沼。
聞くところによると魚沼の冬山は
雪の少ない他地域の山域とくらべて
プラス1000メートルは気象が厳しいと考えたほうがいいらしいです。
真っ白なブナの森へ
お昼の音楽が街から聞こえてきます。
もう12時です。
あと30分くらいでたどり着くでしょうか?
山頂直下の一上りがやや急で、雪が吹き溜まっていると
ラッセルはかなり難行しそうですが?
里では見られない雪の積もり方です。
ブナの林を抜けたら
右側の尾根に上がります。
雪は小降りになりましたが
かなり寒いです。
一瞬だけガスがとれました。
山頂まで最後の登りが待っています。
白の森・・・・
積もった雪と、凍りついた霧氷と・・・・
静寂のなか雪と氷の真っ白な世界。
800メートル少しの標高なのに
これほどまでの雪化粧が見られる。
案の定・・・・
こんなラッセルになってきました。
力を入れて一歩一歩足を持ち上げ、雪をかき分け
ここは我慢のしどころ。
少しガスがとれて
下界が見えました。
さて、あともう少しです。
今日はスタートが遅かったし、
先行者もいなかったので
山頂までは一人ではとても無理ではないかと考えていましたが
どうにかこうにか到着できそうです。
もうすぐ12時半になります。
けっこう頑張ってのぼってきたもんだな~。
ラッセルのわりには意外にも早くにつきそうです。
山頂直下は吹雪で雪が締まっているので
深雪のラッセルはここまでです。
ガスで眺望はまったくありませんが
ホワイトアウトではありませんので
木々や雪面は見えています。
厳冬期のようにすべてが凍りつき
白一色です。
つづく・・・・・・